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マイクロソフト、リアルタイム・コラボレーション・サービスの記者説明会を開催――Microsoft Live Meetingを利用して“オンライン”で実施

2006年02月07日 21時57分更新

文● 編集部 内田泰仁

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米マイクロソフト コーポレート バイスプレジデントのアヌープ・グプタ氏

マイクロソフト(株)は7日、同社および米マイクロソフト社が進めるリアルタイム・コラボレーション・サービスの展開に関する記者説明会をオンラインで開催した。今回の説明会は、ASP型のオンライン・ミーティング・サービス“Microsoft Live Meeting”および同サービス用クライアントを使用して行なわれ、説明を行なった米マイクロソフトのユニファイド コミュニケーションズ グループ コーポレート バイスプレジデント、アヌープ・グプタ(Anoop Gupta)氏と通訳の音声はVoIPで配信され、PowerPointの資料提示も同クライアント上でリアルタイムに行なわれた。同社がオンラインで記者説明会を行なうのは今回が初めてだが、マイクロソフト社内ではすでに、このような形態でのミーティングを実際に実施しているという。



“Microsoft Live Meeting”のクライアント画面。この日の説明会はすべてこのソフトウェア上で行なわれた

グプタ氏は、同社がリアルタイム・コラボレーション・サービスで目指すところを「仕事環境の新世界」だとして、そのための必要要素のひとつとして“リアルタイム・コラボレーション”を挙げている。同社会長兼チーフ ソフトウェア アーキテクトのビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は、「(従来のOffice製品群などを通じて提供してきた)個人の生産性向上に加え、“チームとしての生産性の向上”が今後のワークスタイルにとって重要である」と述べていると紹介。同社では、“リアルタイム”で“場所やデバイスを選ばない”コラボレーションのための“統合的なコミュニケーション”を提供していくとしている。

グプタ氏によると、“統合的なコミュニケーション”には、

  • “プレゼンスベース”で“人間志向”なリッチなコミュニケーション・ツール
  • さまざまなコミュニケーション様式(電子メール/インスタント・メッセージング/VoIP電話/ウェブ会議など)の統合
  • 日々の生活で“有意義に”“世界中で”利用可能
  • コミュニケーション手段のTCO削減が可能
  • 高い拡張性/カスタマイズ性

といったポイントが必要だとしている。さらに同氏は「このようなビジョンは遠い未来のソリューションではなく、すでに一部は実現し、提供している」とも述べ、オフィス向けのリアルタイム・コミュニケーション・ソリューションである『Microsoft Office Communicator 2005』などを例として挙げた。

リアルタイム・コミュニケーション・ソリューションの利用例。画面左はOutlookとポータル・サイト上でのプレゼンス情報表示、右は『Microsoft Office Communicator 2005』。『Microsoft Office Communicator 2005』は、他社製インスタント・メッセージング・サービスとの相互運用も可能

グプタ氏は、『Microsoft Office Communicator 2005』の機能として、プレゼンス(在席情報。仕事中/外出中/電話中などの自分の状況をリアルタイムに通知できる)を中心に相手に合わせたコミュニケーション方法(インスタント・メッセージングとを送る/電話をかける/ウェブ会議を開催する)を紹介したが、日本でのビジネス習慣では、“インスタント・メッセージングで相手の作業を中断するのは失礼”という意識があり、利用を避ける傾向があると分析。しかし、『Microsoft Office Communicator 2005』のプレゼンス通知機能などを利用すれば、相手の状況に応じて最適なコミュニケーション手段でコンタクトが取れると述べ、ビジネスでの積極的なリアルタイム・コミュニケーション・ツールの活用を訴えた。

またプレゼンテーションの最後に同氏は、リアルタイム・コミュニケーション・ツールの可能性について、「生産性向上を促進する巨大な機会」と表現。同社とそのパートナーの協力により、プレゼンスベースの継ぎ目のない統合的なコミュニケーションを広くユーザーに提供していくとした。

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