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XA-HD500

XA-HD500

2005年11月29日 00時00分更新

文● 編集部 小林久

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リモコンとクレードルが付属、コンポとの連携も楽しい

 XA-HD500にはクレードルと赤外線リモコンも標準で付属しており、クレードルにはAC電源やUSBコネクタのほか、コンポなどに接続するためのLINE-OUT出力も備えている。リモコンの操作ボタンはXA-HD500のフロントパネルと同一レイアウトになっており、XA-HD500の機能をすべて利用できる。他社製品ではリモコンは大抵オプションで、提供されていてもプレイリスト選択や再生/停止など最低限の操作しかできないことが多いので、この点はメリットになる。

リモコンとクレードルが標準添付
XA-HD500にはリモコンとクレードルが標準添付される
フォントサイズ フォントサイズ フォントサイズ フォントサイズ
フォントサイズは2段階に選択可能。“オート”にすると、クレードルに本体を置くと自動的に大きなフォントサイズが選択される

 離れた場所から操作すると液晶表示が見られないのではないかと思うかもしれないが、設定により、クレードルに本体をセットすると自動的に文字が拡大できる点も芸が細かい。HDDプレーヤーは、据え置きで利用した場合でも、CDやMDなどと違ってメディアを入れ替えることなく、たくさんの曲を連続して演奏できるという特徴がある。詳細な楽曲情報の表示やアルバムをまたいだシャッフル再生などもでき、使い勝手も上々だ。今回、XA-HD500を、筆者の自宅にあったプリメインアンプの『PM-15S1』とスピーカーの『SX-500DE』に接続して音楽を聴いてみたが、音質が思いのほか高かったのも印象的だった。

クレードルの背面クレードルの背面にはACアダプター接続とUSB 2.0用のコネクターに加え、LINE-OUT出力も装備する

 このように、XAーHD500は使いやすさを第一に考えた操作性と30時間の長時間駆動、ビクターの独自技術が採用された高音質設計、コンポとの連携性などが特徴となる。外見は極めてオーソドックスで、奇抜なデザインや機能を売りにした競合他社に比べてやや地味な印象を持つかもしれないが、音楽プレーヤーに必要な機能がバランスよく、違和感なくまとまった極めて真面目に作られた製品であるとすぐに分かる。

 2005年11月現在の実売価格4万円弱となっており、NW-A1000(3万円弱)などほぼ同容量のHDDプレーヤーと比較して1万円程度高い価格設定となるが、リモコンやクレードルといった周辺機器が付属する点を考えるとそれほど割高感はない。またビクターエンターテインメント(株)が運営している音楽配信サイト“na@h”(なあ)では、配信する音源をエンコード前に高音質化する“K2プリ処理技術”を利用した圧縮音源の配信(約150曲)を10月1日から開始しており、この音源をXA-HD500のCCコンバーターと組み合わせることで、CDを上回る情報量で音楽再生が可能になるとしている。こういった新しい取り組みにも期待したい。

XA-HD500の主なスペック
製品名 XA-HD500
容量 6GB
再生フォーマット MP3、WMA(WMA-DRM対応)
対応ビットレート 8~320kbps
連続再生時間 最大30時間(64kbpsのMP3ファイルを再生時、バックライトやサウンド効果はオフ)
充電時間 ACアダプタ:約3.5時間
USB:約3.5時間(5V、500mA)
インターフェイス USB 1.1/2.0(Hi-Speed対応)
サイズ(W×D×H) 51.5×16.9×91.6mm
重量 約90g(バッテリ装着時)

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