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サイバーショット DSC-H1

サイバーショット DSC-H1

2005年09月07日 07時00分更新

文● 伊藤 裕也

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狙った被写体にきっちりピントを合わせるフレキシブルスポットAF

 前半のテストはスポーツイベントの撮影を想定して草野球のゲームにお邪魔したが、後半は公園の草花などを撮影してみた。

 まずDSC-H1を手にした印象だが、グリップが適度に曲線を用いた手になじみやすいデザインで、ホールド感は良好。カメラのコントロールを行なうボタンはグリップの上部や背面に集中しており、右手の人差し指と親指のみですべての操作ができるようになっている。その気になれば、右手だけで撮影することも可能だ。電源をオンにしてから撮影できるようになるまでに要する時間は2秒程度。

マクロ撮影1 マクロ撮影2
2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ2592×1944ドットで撮影した元画像の部分を、640×480ドットで切り出したもの
マクロ撮影は2cmまでの接写に対応。プログラムオートで撮影。接写では被写体に近づきすぎるとカメラ自身による影ができてしまい暗くなるケースもあるが、DSC-H1ではそれを解消するオプションのリングライトにも対応している

 オートフォーカス使用時のフォーカスエリアは3点自動測距のマルチポイントに中央重点、スポット、フレキシブルスポットから選択できるほか、マニュアルでのフォーカスコントロールもサポートしており、二人並んでいる子供や画面の隅にピントを合わせて撮影したいような場合にも対応が可能だ。

フレキシブルAFスポット機能
フォーカスエリアをコントローラで自由に動かしフレーム内の好きなところに設定できる“フレキシブルAFスポット”機能。画面の隅にフォーカスを合わせたいような場合に便利だ
2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ2592×1944ドットで撮影した元画像の部分を、640×480ドットで切り出したもの
小さな花に止まっている全長1cm程度のアブの仲間(?)を発見したので、とっさにカメラを構えてパチリ。設定はプログラムオート・オートフォーカス。フレームの中でのアブの存在は小さいが、拡大すると翅脈(しみゃく:羽の分岐した脈)などの細かい情報もきちんと表現されているところに有効画素数500万画素の威力を実感する

 露出モードはスペックで触れたとおり、オートのほかに絞りやシャッタースピードを優先するモードやその両方をマニュアルでコントロールする撮影モードも備え、これらの設定はグリップにあるダイヤルで自由に変更できる。実際に操作したところ、グリップを持ったまま人差し指一本で簡単に設定を変更できた。オートやプログラムオートを使えばシャッターを切るだけでまずまずの写真を撮影できるが、マニュアルでの撮影はオートとは違う味のある写真を意図的に作り出せるようになる。このようなマニュアル撮影モードは写真を勉強したり積極的に楽しみたい人にとっては魅力的なポイントとなるだろう。

撮影した写真の確認は1枚ずつのほか、3×3の9枚、4×4の16枚のサムネイル表示にも対応。サムネイル表示が使いやすいのも大画面液晶ならではだ
ホームベース後方よりワイド端で撮影
ホームベース後方よりワイド端で撮影。プログラムオート。1塁と3塁がギリギリでフレームから外れてしまっている(2592×1944ドットで撮影した元画像を640×480ドットにリサイズ)

 ソニースタイルでの予定販売価格は5万9800円。一般店頭店頭ではオープンプライスだが、実売価格もその前後だと思われる。手持ちによる気軽な望遠スナップの撮影からマニュアル撮影モードによる写真の追求まで、幅広い用途に使用できるのは大きな魅力だ。

 なお、ソニーではオプションとして0.7倍のワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)「VCL-DH0758」や1.7倍のテレコンバージョンレンズ(テレコン)「VCL-DH1758」といったオプションレンズを用意している。DSC-H1にワイコンを用いるとワイド端は35mm換算で26mm相当になり、テレコンではテレ端が734mm相当になる。734mm相当というのは倍率に直すと約20倍で、離れた場所からでも容易にクローズアップ/バストアップを狙えるようになる。価格はワイコン/テレコンともに1万5750円。特にテレコンによる20倍ズームは運動会をはじめイベント会場での撮影で重宝するだけに、比較的安価で提供されるのは嬉しいところだ。

DSC-H1の同梱品
DSC-H1の同梱品(バッテリーが4本写っているが、同梱は2本)
サイバーショット「DSC-H1」の主なスペック
製品名 サイバーショット DSC-H1
撮像素子 有効510万(総530万)画素1/2.5インチCCD
レンズ 光学12倍ズーム対応、f=6~72mm(35mmフィルムカメラ換算時で36~432mm相当)、F3.5~4.4
記録画素数 最大2592×1944ドット
液晶ディスプレー 2.5インチTFTハイブリッド液晶パネル(11万5000ドット)
記録メディア メモリースティック/メモリースティック PRO/メモリースティック デュオ/メモリースティック PRO デュオ
電源 単3形ニッケル水素充電池×2(付属)
インターフェース(付属アダプター側) USB(USB2.0 Hi-speed対応)、AV出力(モノラル音声)
本体サイズ 幅107.8mm×高さ81.4×奥行き91.2(突起部含まず)mm
重さ 約438g(撮影時は591g)

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