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アークン、企業向けスパイウェア/ウイルス対策システム“AntiMalware”の製品説明会を開催

2005年08月09日 20時07分更新

文● 編集部 内田泰仁

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(株)アークンは9日、6月23日に発表した企業向けスパイウェア/ウイルス対策システム“AntiMalware”(アンチマルウェア)シリーズの紹介を行なう記者説明会を開催した。“AntiMalware”の製品ラインナップは、スパイウェアおよびウイルスの検出エンジンを持つクライアントソフトと管理ツールからなる『AntiMalware-AV』、スパイウェア検出エンジンのみを持つクライアントソフトと管理ツールで構成される『AntiMalware-AS』、クライアントソフトにはスパイウェア/ウイルス検出エンジンを搭載し、管理ツール部分をアークンがASPで提供する『AntiMalware-ASP』の3製品。

『AntiMalware-AV』のファイル検索中の画面『AntiMalware-AV』クライアントソフト上でのスキャン結果確認画面
アークンによる“マルウェア”の定義。商用の管理ツールやブラウザーの追加オブジェクトでも、“ユーザーが使用を知らされていない”ものに関してはこれに含まれる場合があるとしている

製品名にある“マルウェア”は“malicious software (悪意のあるソフトウェア)”の略語で、コンピューターやネットワークに被害を与えることを目的とする悪意あるソフトウェア全般を指す。“AntiMalware”ではその名前のとおり、ウイルス/ワームだけでなく、スパイウェア/悪性アドウェア/トロイの木馬/ハッキングツールなど、18万種類以上の海外産および国産の“悪意あるソフトウェア”への対策を実現するシステムとなっている。



“AntiMalware”のシステム構成。クライアントソフトウェアと管理サーバー“AntiMalware Client Manager”(ウェブベースの管理コンソール)からなる製品の説明を行なったアークン 代表取締役の渡辺章氏

システム構成は、クライアントパソコン用のクライアントソフトウェア(検出エンジン/駆除および隔離機能など)と管理サーバー(クライアント環境の一元管理/クライアント環境のログ集計など)からなる。クライアントソフトは、自社製のスパイウェア対策エンジンとロシアのカスペルスキー研究所(Kaspersky Labs International)製のウイルス対策エンジンの2種類を搭載するダブルエンジン構成となっているのが特徴(AntiMalware-AV/ASPの場合)。また、他社製のウイルス対策ソフトとの共存が可能な設計となっており、当社調べによると、シマンテック、トレンドマイクロ、マカフィーなどの主要なウイルス対策ソフトと併用できるという。

同社によると、国産のウイルスは1996年5月に発見されて以来発生していないというが、スパイウェア/キーロガー/ハッキングツールなどは国産のものが増加傾向にあるという。これに対応するため、同社では国内に“スパイウェアリサーチセンター”を設け、日本市場で問題となっているスパイウェア/アドウェア/ハイジャッカーなどを分析、“AntiMalware”のデータベースへの組み込みを行ない、海外製のスパイウェアでは対応しない日本独自の“悪意あるソフトウェア”への対策を可能にしているとしている。

クライアントソフトは、リアルタイム監視/自動アップデート/スケージュール機能のほか、以下の機能を備える。

検索機能
クイックスキャン(システムに最も影響を与える部分のみ検索)、詳細スキャン(スキャンするドライブやフォルダなどを指定して検索)、右クリックスキャン(スキャンするファイルやフォルダを指定し、右クリックメニューから検索)
処理機能
推奨処理(“悪意あるソフトウェア”を安全な領域に隔離)、削除、隔離(推奨と同様)、検知対象外(指定したファイル/ソフトウェアをスキャンの対象外とする)、復旧(隔離したファイルを復旧する機能)

クライアントソフトおよび管理サーバーの必要動作環境は以下のとおり。

クライアント
OS:Windows XP/2000/Me/98 SE、CPU:Pentium II-400MHz以上、メモリー:64MB以上(Windows XPの場合は128MB以上)、HDD:インストール時に35MB
管理サーバー
OS:Red Hat Enterprise Linux、必要ソフトウェア:Java SDK 1.4.2/Resin 3.0(要ライセンス)/MySQL 4.0(要ライセンス)

販売はライセンス形態で行なわれ、ライセンス体系は、『AntiMalware-AV』と『AntiMalware-AS』は、ライセンス数が5/10/25/50/51以上(1ライセンスずつ追加可能)、サービス期間が1年。『AntiMalware-ASP』は、ライセンス数が10/25/50、サービス期間は3/6/12ヵ月。参考価格は、『AntiMalware-AV』が3万7000円、『AntiMalware-AS』が2万7000円(いずれも税抜、5ライセンス)。『AntiMalware-ASP』は3ヵ月/10ユーザーで1万3500円(税抜)。


この日の記者説明会では、“AntiMalware”の製品説明のほか、アークンの販売パートナーである(株)ジャングルの企画マーケティング本部マネージャーの内田直人氏によるウイルス/スパイウェア対策ソフト市場の動向の解説と、アークンにウイルス検索エンジンをOEM提供しているカスペルスキー研究所の日本法人、(株)カスペルスキーラブス ジャパンの代表取締役社長のアドリアン・ヘンドリック(Adrian Hendrik)氏が同社の展開などについて説明した。

(株)ジャングルの企画マーケティング本部マネージャー、内田直人氏スパイウェア対策ソフトのリテールパッケージ市場の動向スパイウェアおよびウイルス対策ソフトの国内市場の動向と予測。ジャングルでは、リテールパッケージ市場よりもさらに大規模な市場となる企業向け市場での展開をさらに強化していくとしている

内田氏によると、日本市場におけるウイルス対策ソフトのリテールパッケージ市場は2004年度に170億円規模となっており、2003年度に比べると130%の成長を遂げているという。一方、全販売チャネル/全顧客層での2004年度の市場規模は600億円で、リテールパッケージのみの市場に比べ3.5倍もの規模だという。また、スパイウェア対策ソフトはまだ市場に製品数が少なく、特に企業導入が立ち遅れていると分析しており、同社では、“AntiMalware”の販売開始に加え、リテールパッケージ版を発売中の“SGアンチスパイ”シリーズのライセンス販売も開始し、企業向け販売の展開を強化していくとしている。

(株)カスペルスキーラブス ジャパンの代表取締役社長、アドリアン・ヘンドリック氏カスペルスキー研究所のサービスカスペルスキー研究所の製品/エンジンを採用している代表的な企業/省庁

ヘンドリック氏は、まずはじめにカスペルスキー研究所のこれまでの歴史や世界展開についてを紹介。カスペルスキー研究所は、ソビエト連邦時代の1989年、同社の創業者であるユージン・カスペルスキー(Eugene Kaspersky)氏がウイルス対策ソフトを開発し、1997年に同社を設立。本拠地はロシアのモスクワで、ヨーロッパを中心に世界各国の企業/省庁にウイルス対策製品の提供やウイルス対策エンジンのOEM提供を行なっている。同氏によると、同社では24時間稼動のリサーチセンターを核に、24時間以内の新種ウイルスへの対応(平均すると約2時間程度だという)、24時間/365日体制の多言語テクニカルサポート、1時間ごとのウイルス/スパム対策データベースの更新、コンサルティング/開発/カスタマイズサービスの展開などを行なっているという。同社の製品/エンジンは、数多くの製品にOEM提供されているが、日本での認知度はまだ高くないことから、今後は日本語での情報提供も積極的に行なっていくとしている。

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