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全日空ら4社、“学生支援プログラム”として学生向けマイレージ/電子マネー搭載カード“ANAマイレージクラブキャンパスカード”を提供

2005年03月28日 23時21分更新

文● 編集部 内田泰仁

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全日本空輸(株)、大学生協東京事業連合、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ、ビットワレット(株)は28日、4社の提携による“学生支援プログラム”として、全日空のポイントサービス“マイレージプログラム”やビットワレットの電子マネーサービス“Edy”に対応した学生向けカード“ANAマイレージクラブキャンパスカード”や、キャンパス内でのマイレージ/Edyサービスなどの提供を開始すると発表した。

“ANAマイレージクラブキャンパスカード”のデザインと主な機能、申し込み方法
iモードFeliCa対応携帯電話端末での使い方と機能

“ANAマイレージクラブキャンパスカード”では、同プログラムに参加する大学生協での買い物やサービスの支払いに“Edy”が利用できるほか(大学生協や学生食堂にEdy決済端末やEdy入金端末を設置)、これらの支払いによる“マイル”の加算、支援パートナー企業の製品/サービスの購入/利用時の割引販売などの会員限定特典が受けられる。また、NTTドコモの“iモードFeliCa”対応携帯電話に同カードの情報を登録することにより、携帯電話のみでも各サービスの利用が可能となる。



“学生支援プログラム”参加大学の一覧

現時点で同プログラムに参加する予定となっているのは、大学生協東京事業連合に所属する関東の26大学の大学生協。最初のケースとして、4月1日に慶応義塾大学の藤沢キャンパスおよび日吉キャンパスで、Edyやマイレージのサービスが開始される。その後、2005年度中に26大学に展開予定で、2006年度には同連合に所属する関東地区の50大学に拡大していくとしている。



貯めた“マイル”による特典プレゼントの内容

このほか全日空では、期間限定で学生向けカードの特典として、通常よりも少ない“マイル”交換特典を用意するという(通常は1万マイルから特典が用意されている)。



この日行なわれた発表会の出席者。本プログラムのキャラクターを務めるミス慶応コンテスト2004“準ミス慶応”のアリエンティ・サラさん(写真後列右から2番目)や慶應義塾大学應援指導部チアリーディング部(写真後列)も参加

この日開催された記者説明会には、各社の代表者のほか、最初期導入が行なわれる慶應義塾大学環境情報学部教授の村井純氏や同大学の学生らが出席、同プログラムの概要説明のほか、出席した学生からの質疑などが行なわれた。

全日空の代表取締役社長の大橋洋治氏。現在のところは関東での展開となるが、2006年以降には全国展開を進めていきたいと述べた東京事業連合の理事長で早稲田大学名誉教授の朝岡良平氏。大学生協への電子マネーの導入にあたっては、他者のサービスも含めて検討したというが、条件面(学生へのメリット)とトータルの企画面から全日空の“Edy”付きカードサービスを選択したというNTTドコモの常務取締役の星澤秀郎氏。iモードFeliCa対応端末の販売促進と、学生に向けたサービス展開の充実を狙うといい、「電子マネーだけでなく、生活のいろんなところで利用できる生活のインフラを目指す」「学生さんの意見も聞きながら、さらに便利にしていきたい」とコメント
ビットワレットの代表取締役社長の川合成幸氏。Edy搭載カードの発行枚数は800万、Edy対応端末は50万台に到達したという。今後の若年層へのユーザー拡大に向けて「大学生協に導入される意義は大きい」と期待を示した慶應義塾大学環境情報学部教授の村井純氏協賛パートナー企業を代表して出席した富士ゼロックス(株)の専務執行役員・営業統括本部長の小山眞一氏。同社は長年、大学生協にコピーサービスを提供。Edy決済機能付きのコピー機末の導入は今回のケースが初めてだという

導入大学の代表として登壇した村井氏は、大学キャンパスの機能として「新しい社会のモデルを若い世代が先駆的に体験する場」「グローバルな社会で自信を持って活躍できる人間を育てる場」という2点を挙げ、電子マネーやICチップによる認証といった新しい機能を持つカードや携帯電話を活用するという「与えられた役割を果たせるよう、学生と主にがんばっていきたい」と述べた。また、学生からの質問では、使える場所やEdyのチャージなどに関する質問に加え、「全日空に就職したいのですが、カードを持っていると有利になりますか?」という質問まで飛び出し、会場を沸かせた。

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