取材先を安心させるデザイン
ボディーは、ソニースタイルモデルで買うメリットとして、Pentium Mモデルでもカラーが選択できる(市販モデルはCeleron搭載モデルのみカラーバリエーションがある)。“バーガンディーブラウン”もなかなか良いのだが、より“固い”“真面目な”雰囲気を演出できるミッドナイトブルーを選択した。
インタビュー取材のときに感じることだが、液晶画面部が縦方向に大きいと、相手の前でパソコンを開いた際に“壁”を作ってしまい、相手に威圧感を与えることになる。type Tのようなワイド液晶画面の機種は、液晶画面を開いたときの高さが低く、そうした印象は緩和されるだろう。さらに、このシックなボディーカラーであれば自己主張を最小限に抑えられ、ミラー加工された“VAIO”の文字も周囲の色を映し出して目立たない。非常に優れたデザインであると感じている。
また、ざらざらの表面は指紋が付かず、美しい状態で使うことができる。これが艶のあるボディーだと、まめに拭き取らなければ表面が指紋でベタベタになり、見た目の印象が悪くなってしまう。
難点を挙げるとしたら、タッチパッドの位置と、そのスイッチの動作音だ。タイピングに熱中している最中に、誤って親指の腹がタッチパッドに触れて不用意にスクロールやクリックがされてしまう点が気になる。使い方を工夫して防ぐように努力しているが、使用約1ヵ月半ではまだ慣れていない。また、タッチパッドのスイッチのカチカチという動作音が少し大きいように思う。以前の機種がほとんど音がしないタイプだっただけに、細かいことだが残念だ。
type Tは、インナーケースに入れてから、バッグに収納する。このケースは以前のパソコンのものを流用しているので、少し大きめ | 仕事の内容によっては、デジタルカメラや、ICレコーダー、資料など、大きなバッグにたくさんの荷物を詰め込むこともある。パソコンが少しでも小さいとうれしい |
type Tが仕事のパートナーに
ソニーのtype Tの広告は、キャッチフレーズが“アンチ仕事モバイル”と、仕事以外でも十分に使えるモバイルノートパソコン点であることをアピールしている。しかし、オフタイムにも使えるという点を強調するあまり、仕事に十分に使えるというより重要なポイントがよく浸透していないように思う。
自分にとっては、タッチパッドに不満があるものの、それ以外は大いに満足している。仕事にも十分使えており、電池駆動時間も光学ドライブ内蔵という点も非常に有効だ。周囲の映りこみを心配していたクリアブラック液晶画面についても違和感なく使えている。
type Tには仕事のパートナーとして、これから先大いに活躍してもらうことになるだろう。
ソニースタイル限定モデル『VGN-T90S』の主なスペック | |
製品名 | VGN-T90S |
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OS | Windows XP Professional(SP2対応)もしくは、Windows XP Home Edition(SP2対応) |
CPU | Pentium M 733-1.10GHzもしくは、Celeron M 353-900MHz |
メモリー | 1GB(512MBオンボード+512MB)もしくは、512MB(オンボード)もしくは、256MB(オンボード) |
HDD | 約40GB(Ultra ATA/100) |
ドライブ | DVD±RWドライブもしくは、CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブ |
キーボード | 英字配列キーボードもしくは、日本語キーボード |
オフィス | Office Professional Enterprise 2003もしくは、Office Personal 2003もしくは、搭載しない |
バッテリー駆動時間 | Pentium M 733-1.10GHz搭載の場合は約8時間、Celeron M 353-900MHz搭載の場合は約6.5時間(JEITA測定法による同社測定値) |
本体サイズ | 幅272×奥行き205×高さ34(最薄部25)mm |
重さ | 1.38kg(バッテリーパック装着時) |