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東芝、液晶テレビ4製品とダブル録画が可能なHDD/DVDレコーダーを発表――コンセプトモデルが多数登場!

2004年10月02日 00時00分更新

文● 編集部 美和正臣

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600GBのHDDを搭載した『RD-X5』

同社のHDD&DVDレコーダーのフラグシップモデルに当たる『RD-X5』は『RD-X4』の後継機。600GBのHDDを搭載し、最大約1071時間の録画が可能なのが特徴。また、BSチューナー1基と地上アナログチューナー2基、MPEG-2エンコーダーを2基搭載しており、同一時刻の2番組同時録画できる“W録(ダブロク)機能”を搭載。またSKY PerfecTV!とBSデジタル放送といった異なる外部入力の同時録画や、同一番組を異なるビットレートで録画することも可能となっている。

600GBのHDDを搭載した『RD-X5』。CPRM対応のDVD-Rへの録画にも対応している地上波アナログチューナーを2基搭載するのも特徴

光ドライブは、DVD-RAM/DVD-R/DVD-RWに対応したDVDマルチドライブを搭載。書き込み・書き換え速度は、DVD-Rが8倍速/DVD-RWが4倍速/DVD-RAMが5倍速。DVD-RメディアにDVD-VRフォーマット(VRモード)で書き込む機能もサポート。また、同社が新たに発売したCPRM(Content Protection for Recordable Media)対応DVD-Rメディア『RD-RVR120P5』を使用することで、コピーコントロール信号が記録されている“コピーワンス”の番組を書き込むことが可能になる。今までは不可能だったDVD-Rメディアでの1フレーム単位でのチャプター分割や、2ヵ国語音声の記録ができるようになった。

チューナーは、地上波アナログ(VHF/UHF)、CATV(C13~C63)、BSアナログ(1~15ch)に対応しており、SKY PerfecTV!の予約と外部端子経由での録画も可能(RD本体の“スカパー! 連動端子”と外部チューナーが接続できる場合)。またRD本体の電源をOFFにした状態で、CSチューナーからの映像をスルー出力することも可能になった。

EPG(電子番組表)は、“DEPGシステム”に対応。iEPG(iNET)とEPG(ADAMS)両方の電子番組を統合して表示し、予約が可能な“WEPG”機能を搭載するため、地上アナログ(VHF/UHF)、SKY PerfecTV!、CATV、BSデジタル、BSアナログの予約が可能。EPGの検索機能では、キーワードによる“自動番組検索”や、90以上のジャンルから最大5つまで選べる“ジャンル別番組表”、人名リスト一覧から選ぶ“人名検索”などを搭載する。

“ADAMS”のEPGと、“iNET”のiEPGの両方から情報を取得し、統合して電子番組表を表示する機能“WEPG”を搭載する

また、ネットワーク機能も強化。本体内に録画した番組をLAN経由でパソコンで視聴できる“ネットdeモニター”機能を装備。パソコンでの視聴には、米アップルコンピュータ社の“Quick Time”使用。解像度は最大1080×720ドットまで9段階での設定が可能。ビットレートは1.0/1.7Mbpsを選択可能で、バッファータイムを最大8秒まで設定できる。また、RDシリーズの機種同士でLAN経由で無劣化ダビングを行なえる“ネットdeダビング”機能を搭載。『RD-XS53』や『RD-XS43』など“ネットdeダビング”に対応した機種ならば、HDDに録画した番組のコピーが可能(コピーワンスの番組は不可)。メール予約機能も強化されており、メールで予約する際に予約名も登録可能なほか、予約の一覧情報やHDDの残量を確認するメールを同機からメール送信させることもできるようになった。

映像品質の面では、2基の地上波アナログチューナーそれぞれにゴーストリダクション機能を装備したため、像の2重映りを軽減。またビデオ素材やフィルム素材の映像を見分けて最適な画質で再生する機能“アドバンスト・リアル・シアター・モード・プログレッシブ回路”を搭載。再生時のモスキートノイズやブロックノイズを軽減するノイズリダクション機能も搭載する。映像DACには12bit/216MHzで動作する米アナログ・デバイセズ社のMPEG-2エンコーダーを採用。音声DACには24bit/192MHzで動作する米テキサス・インスツルメンツ社のチップを使用する。

インターフェースは、DV入力/S-Video入力×3/コンポジットビデオ入力×3/アナログ音声入力×3/D1入出力/D2出力/S-Video出力×2/コンポジットビデオ出力×2/アナログ音声出力×2/コンポーネント出力/同軸デジタル音声出力など。

RD-X5の背面

消費電力は動作時54W、待機時3W以下。本体サイズと重量は幅430×奥行き338×高さ78mm/7.0kg。液晶パネル付きのGコード予約対応リモコンが付属する。

実売5万円台のネットワーク機能搭載モデル『RD-XS24』

『RD-XS24』は8月に発表された『RD-XS34』の下位モデル。80GBのHDDを搭載し、録画は最大約142時間可能。光学ドライブはDVD-RAM/R/RWに対応(カートリッジ付きのDVD-RAMは非サポート)。書き込み速度はDVD-Rが4倍速(その他のメディアは非公開)。また、DVD-RAM/R/RWからHDDへ、再エンコードなしの無劣化ダビングもできる。CPRMにも対応しているため、コピーワンス番組のHDDとDVD-RAM/RW間での移動ができるのも特徴。

80GBのHDDを搭載した『RD-XS24』

ネットワーク機能を搭載しており、パソコンや携帯電話から録画予約が可能な“ネットdeナビ”に対応。RD-X5にも搭載されている“ネットdeダビング”にも対応する(コピーワンスの映像は不可)。電子番組表は“WEPG”に対応しており、検索機能は“自動番組検索”や“ジャンル別番組表”、“人名検索”を搭載する。

ユーザーインターフェースでは、録画予約やタイトル一覧表示、高速ダビングといった、よく使用する機能をメニュー表示する“簡単ナビ”を新たに搭載。付属のリモコンの専用ボタンからこの機能を呼び出すこともできる。また、録画品質を向上させた映像処理エンジンである新“RDエンジン”には、録画中でもHDD上の録画してある別のタイトルを編集しながら高速ダビングする機能や、高速ダビング中に録画する機能など、マルチ操作機能を新たに追加した。そのほか、録画した番組を管理するためのフォルダーを最大24個作ることが可能で、録画された番組を自動的にフォルダーごとに振り分ける機能も搭載する。

映像DACには10bit/54MHzで動作するMPEG-2エンコーダーを、音声DACには24bit/192MHzで動作するチップを使用(双方とも詳細は未公開)。チューナーは、地上波アナログ(VHF/UHF)、CATV(C13~C63)に対応。

インターフェースは、S-Video入力×2/コンポジットビデオ入力×2/アナログ音声入力×2/D1出力/D2出力/S-Video出力×2/コンポジットビデオ出力×2/アナログ音声出力×2/コンポーネント出力/光デジタル音声出力など。

消費電力は動作時29W、待機時3W以下。本体サイズと重量は幅436×奥行き338×高さ58mm/4.8kg。液晶パネル付きのGコード予約対応リモコンが付属する。

CPRMに対応したDVD-Rメディア『RD-RVR120P5』

『RD-RVR120P5』は、DVD-Rメディアとしては初めて著作権保護機能であるCPRMに対応。従来はDVD-RAM/RWしかCPRMに対応した録画ができなかった。

記録はDVD-VRフォーマット(VRモード)で実行。ただし、メディアをそのままドライブに挿入して録画するとDVD-Videoフォーマット(Videoモード)で録画されるため、記録する前にVRモードでの初期化が必要になる。

CPRMに対応したDVD-Rメディア『RD-RVR120P5』。直販のみの販売となる

販売は同社のショッピングサイトのみ。5枚単位での販売となる。利用できる機種は、現在『RD-X5』のみとなっている。

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