日本オラクル(株)は3日、RDBMSの最新版『Oracle Database 10g』の価格体系を発表した。小規模なシステムに対応した『Oracle Standard Edition One』、『Oracle Database 10g Standard Edition』、大規模システム向けの『Oracle Database 10g Enterprise Edition』の3製品をラインアップする。
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『Oracle Database 10g』の画面例 |
エントリー製品の『Oracle Standard Edition One』については、Windows/Linux環境で利用できるCPUを従来の1CPUから2CPUに増やすと同時に、価格を約20%低く設定。4CPUまで対応している『Oracle Database 10g Standard Edition』については、これまでオプションだったクラスタリングソフト『Oracle Real Application Clusters』を利用できるようにし、単一コンピューター上で4CPUを上限としたクラスター環境を構築できるようにした。4CPUを超えるシステム向けの『Oracle Database 10g Enterprise Edition』についてはライセンスの価格体系に変更はないが、統合型管理ツール『Oracle Enterprise Manager 10g』に『Oracle Configuration Management Pack』が追加されている。対応OSは、Linux(x86)、Solaris(SPARC 64bit)、HP-UX(PA-RISC 64 bit)、AIX5Lなどで、Windows版は5~6月ごろ提供する予定。
価格は、『Oracle Standard Edition One』がNamed User Plusごとに1万8600円(最少5ユーザー)、CPUあたり62万4400円。『Oracle Database 10g Enterprise Edition』がCPUあたり500万円、Named User Plusごとに10万円。『Oracle Enterprise Manager 10g』はCPUあたり37万5000円、Named User Plusあたり7500円。『Oracle Database 10g Standard Edition』は、CPUあたり187万5000円、Named User Plusあたり3万7500円。新価格は出荷開始日の4月5日から適用される。
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『HTML DB』の画面例 |
併せて、競合製品の『Microsoft SQL Server』から『Oracle Database 10g』に移行するためのサービスとして“SQL Server下取りプログラム”と“移行コンサルティング”を4月5日から12月31日まで提供する。そのほか、パートナー支援プログラムとして、インストールから設定までを習得できるトレーニングプログラム“Oracle 10gハンズオン”や、アプリケーション開発環境『HTML DB』で作成したアプリケーションの無償提供などを行なうとしている。
また、日本オラクル公式技術サイト“Oracle Technology Network Japan”では“Oracle 10g Developer Program”を実施しており、同日付けでOTN開発ライセンス付き『10g Development Kit』の先行予約を開始する。
