“GeForce FX 5700 Ultra”を搭載した「ASGW-FX57UCDT-A128D(アスク型番)」 |
先週末の25日(土)に“GeForce FX 5950 Ultra”搭載ビデオカードAOpen「Aeolus FX5950Ultra-DVC256」が発売されたが、それから1週間後の本日、今度は“GeForce FX 5700 Ultra”を搭載したビデオカードがアスクから登場した。アスクというのはもちろん代理店のことで、中身のカードは真っ赤な基板でお馴染みのGainward製だ。
“GeForce FX 5700 Ultra”は、先月NVIDIAが“GeForce FX 5950 Ultra”と共に発表した同社の新チップで“GeForce FX 5600 Ultra”の後継モデルとなる製品だ。ただし、すでに発売されている“GeForce FX 5950 Ultra”が“GeForce FX 5900 Ultra”のコア/メモリの各クロックを上げたクロックアップ版という位置付けなのに対して、今回の“GeForce FX 5700 Ultra”は同社が初めてIBMのFabで製造するまったく新しいGPUとなる。
リリースによると“GeForce FX 5700 Ultra”の製造プロセスは“GeForce FX 5950 Ultra”と同じ0.13μmで、メモリインターフェイスは128bit、コアクロックは475MHz、メモリクロックは900MHzとなる(“GeForce FX 5600 Ultra”はコア350MHz、メモリ700MHz)。そのほか主な仕様は、メモリバンド幅が14.4GB/sec、フィルレートが19億texels/sec、頂点処理能力が3億5600万vps(Vertices per Second)となっている。さらに「CineFX 2.0」や「UltraShadow Technology」、「Intellisample HCT」などを新たに搭載。スペック上ではむしろ“GeForce FX 5600 Ultra”の後継というよりは、上位モデルの“GeForce FX 5950 Ultra”に近い存在といえるだろう。
さて、そんな“GeForce FX 5700 Ultra”を搭載したビデオカード第一弾となった「ASGW-FX57UCDT-A128D(アスク型番)」の最大の特徴は、搭載する128MBのメモリにDDR2タイプのSAMSUNG製“K4N26323AE-GC22(450MHz駆動)”を採用している点だ。このメモリは、やはりDDR2タイプのメモリを搭載して話題となったSapphire製“RADEON 9800 Pro”搭載ビデオカードのバルク版に採用されていたものと同じチップだ。今回の「ASGW-FX57UCDT-A128D(アスク型番)」は、この“K4N26323AE-GC22”を表面と裏面に各4個ずつの計8個を搭載している。なお、表面のメモリにのみヒートシンクが装着されている。
さらに、インターフェイスがDual DVI仕様(DVI×2、TV-OUT)となっているところも特徴的。そのほか、冷却ファンは平均的なサイズのものを使用しており、付属品には電源ケーブルやS-Vidoケーブル、DVI-VGA変換アダプタが2個付く。本日販売を確認したのは、ツクモパソコン本店で価格は2万5979円。同じく同社から本日発売された、上位モデルの“GeForce FX 5950 Ultra”搭載の製品(別記事にて紹介)が5万7599円(ツクモパソコン本店)ということを考えると、かなり魅力的な価格ではなかろうか。“RADEON”シリーズに押され気味の“GeForce FX”だが、“GeForce FX 5700 Ultra”を搭載したシリーズは思わぬ人気製品となる可能性は十分ある。
【関連記事】