製品名「Gainward CoolFX PowerPack! Ultra/1600 XP Golden Sample(型番:GW-FX59U-Wcool)」 |
Gainwardから“GeForce FX 5900 Ultra”を搭載した水冷式ビデオカード「Gainward CoolFX PowerPack! Ultra/1600 XP Golden Sample(型番:GW-FX59U-Wcool)」が登場した。メーカー純正の水冷式ビデオカードとしてはもちろん初めての製品となる。
まず驚かされるのは、製品本体ではなくそのパッケージのサイズ。水冷化に必要なキットが全てひとつに納められているとはいえ本当にでかい |
以前こちらでも紹介したように“RADEON 9800Pro”や“GeForce FX5800Ultra”を搭載したビデオカードを水冷化するキットが、一部ショップで販売された例はあったが、これらはあくまでいちヘビーユーザーの趣味の延長という位置付けの製品だった。そんな中今回発売されたGW-FX59U-Wcoolは、正真正銘のメーカー純製水冷式ビデオカードだ。
まず驚かされるのは、製品本体ではなくそのパッケージの大きさだ。写真を見てもらってもおわかりのように、「代理店が持ちこんだ販促用の中身のないパッケージか?」と思うほど“でかい”。本当に“でかい”。もちろんそれもそのはずで、同パッケージにはビデオカード本体だけでなく、水冷化に必要なキットが全てひとつに納められているのである。
主な製品構成、ほかにチューブや取りつけに必要なネジ類や小物類など | 水冷によって冷却される部分はビデオチップを装備する表面で、裏面はヒートシンクのみ搭載 | |
ビデオカードのチューブと水冷ヘッドを接続する部分。作りはなかなか丁寧だ | 別に水冷用のマニュアルが付属している(英語) |
その内容物を羅列すると、まず“GeForce FX 5900 Ultra”を搭載したビデオカード本体とDVI-VGA変換ブラケット。ポンプにリザーバータンク、長さ2mのチューブと専用冷却水の入ったボトルとラジエター。さらにラジエターに取り付ける120mm角ファンとそのファンガード、その他ネジ類や小物という構成だ。
カード本体は同社らしい赤い基板を採用した製品で、薄い「powered by innovate」と入った銀のプレートに挟まれるようにして水冷ヘッドが取りつけられている。ちなみに“innovate”とはドイツの水冷パーツメーカーのことで、昨日紹介したAqua Computer社と並んでドイツ国内では知られたメーカーだ。実際に水冷によって冷却される部分はビデオチップを装備する表面で、裏面はヒートシンクのみ搭載されている。
水冷式を採用したといってもカード自体の厚みはそれほどではなく、いわゆる1スロットタイプと呼べるサイズ | 価格は9万9980円というかあと20円で10万…(税別) |
水冷式を採用したといってもカード自体の厚みはそれほどではなく、いわゆる1スロットタイプと呼べるサイズだ。ただし実際にはチューブが取りつけられた状態で使用することになるので、AGPスロット周辺のスペースには余裕を見た方が無難だろう。またポンプやリザーバータンク、ラジエターはケース内に収納できるようにブラケットやネジ類が付属している。やはり取り付けるには、ケース内のスペースに余裕がなければ苦しいだろうが、外付けタイプが多い水冷化キットにあっては注目すべき点といえるだろう。
CPUに始まりHDDや昨日紹介した電源、さらに今回のビデオカードと水冷化冷却はまさに留まる事をしらない状態だ。残す主要パーツはメモリくらいだが、果たしてPC完全水冷化の日が来るのだろうか…。ちなみに価格は9万9980円。「よし!俺も頑張って水冷化してやる!」と意気込んでいた読者諸君の夢をぶち壊すような価格だが、販売しているのはコムサテライト3号店。在庫はもちろん1セットのみとなっている。
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