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ターボリナックス、24日発売の『Turbolinux 10 Desktop』を公開!プレインストールマシンに東芝“dynabookシリーズ”!

2003年10月03日 23時09分更新

文● 編集部 小板謙次

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「ターボリナックスクライアントOS戦略セミナー」風景。報道関係者ほか一般の人も入場可能だった

ターボリナックス(株)は2日、都内で“ターボリナックスクライアントOS戦略セミナー”を開催し『Turbolinux 10 Destop』(以下、10D)を正式発表した。Turbolinuxはコードネーム“Suzuka”で発表されていたOS製品。10月24日に、『Turbolinux 10 Desktop』『Turbolinux 10 Desktop Basic』が発売になる。



事業企画部プロダクトマネージャー・久保和広氏

ターボリナックスの事業企画部プロダクトマネージャー・久保和広氏は「(今回の製品は)まず10倍、2005年になると100倍と加速度的に増えていく製品だ」と自信を示した。近年のデスクトップリナックスの市場を分析では「2000年はLINUXがブームで販売本数も良かったが、2001年は半分以下の市場になっている。2002年はにはちょっと持ち返すが、10 Dを出すことで盛り上がってほしい」と期待を示し、初年度10万本を目標にしているとアナウンスした。そして(1)2台目のパソコンを持つユーザーが増えていること、(2)中古パソコン市場の登場、(3)Windows 95/98といったOSサポートの打ち切り、(4)政府のe-Japan構想などの市場背景をを引き合いに出しながら盛り上がる要素は十分あるとし、Linuxの安定度、安全性を強調した。



デスクトップリナックス販売推移
デスクトップ

ターゲットは「ひとつはコンシューマー層で、自宅でインターネット、デジカメなどを使う人たち。2つめがキーユーザーとしての企業ユーザー、3つめはアカデミックユーザーである」ことを挙げた。特にコンシューマー層を強く意識しWindouwsとの親和性を強調しながら、デスクトップリナックス製品には“Windowsability(ウィンドウザビリティ)”が必要だと語った。つまり、Windowsユーザーに違和感のない外観、Windowsの資産を継承すること、Windows環境との共存といった3つが、High Windowsabilityとして実現されている必要があるとした。デモでは、リコーのTrueTypeフォント(5書体)を採用、ビットマップフォント採用で視認性を高くしている点、アプリケーション間での書体の統一、USBメモリーなどをパソコンに差した時のアイコン表示やデータのやりとり、Microsoft Officeとの互換性、バンドルされるパーティション作成ツール『Acronis PartionExpert』を使った領域確保の容易性などが示された。

アプリケーション間のフォントの書体の統一についてのデモ。異なるアプリ間で表示が統一されている Windows Updateにあたる“Turboアップデート”。スタートメニューからアップデートサイトにつながるセキュリティー関連のアップデート項目は赤、アップデート項目は色分けされている。バグフィックス情報、セキュリティー情報、通常のアップデートなど表示項目を左サイドで選択可能
アップデート完了画面MS Office XPを含むMS Officeファイルの読み込み・書き出しに対応している『StarSuite7』をバンドルStarSuite7の注目はPDFファイルの書き出す機能を搭載しているところ
パーティション作成ツール『 Acronis PartionExpert』が入っており、ユーザーインターフェースモードの選択画面があらわれる。デモではCドライブはNTFSで16GBであることがわかる。操作からサイズ変更を選択していく簡単なウィザードによる設定のみでプリンタが使用可能。ネットワークプリンタを参照してインストールするところをデモアプリケーションの追加と削除も

また、世界初のカーネル2.6ベースの製品として、ACPI準拠BIOS搭載ノートパソコン対応、ALSAの統合による最新ドライバーの提供、USB 2.0正式対応、Gigabit Ethernet対応などがアピールされた。なお、同製品をプレインストールした東芝のdynabook SS Sシリーズ、同Cシリーズが発売になる予定であることも明らかにされた。

価格は『Turbolinux 10 Desktop』が1万5800円、『Turbolinux 10 Desktop Basic』が3980円。なお、『Turbolinux 10 Desktop』は『Turbolinux日本語版4.0』『Turbolinux Pro 日本語版4.2』『Turbolinux Workstation 日本語版6.0』『Turobolinux 日本語版 6.0 LE』『Turbolinux 7 Workstaion』『Turbolinux 7 Office Pack』『Turbolinux 8 Workstation』を購入しユーザー登録した人を対象に優待販売価格1万800円で購入することができる。推奨環境はSingle CPUシステムでMMX Pentium以降、SMPシステムーPentium II以降(Hyper-Threading対応)、メモリー128MB(256MB以上を推奨)。ハードディスクは5GB以上(※StarSuite 7をインストールする場合250MB必要)、ビデオカードはVGA以上(※StarSuite7をインストールする場合には800×600以上の解像度、256色表示が必要、※GUIインストールする場合にはXFree86 4.3.0に対応したビデオカードが必要)。主要構成コンポーネントはKernel 2.6.0、glibc 2.3.2、XFree86 4.3.0、rpm 4.2、gcc 3.3.1、KDE3.1.3、GNOME 2.4。『Turbolinux 10 Desktop』には『StarSuite 7 for Linux』『ATOK X for Linux』『リコーTrueTypeフォント5書体』『Acronis PartitionExpert 2003』『RealPlayer 8 Basic』『Adobe Acrobat Reader 5.0.8(日本語、中国語、韓国語フォント付)』。『Turbolinux 10 Desktop Basic』には『StarSuite 7 for Linux』『Acronis PartitionExpert 2003』『ATOK X for Linux』がバンドルされていない。

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