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ターボリナックス、クライアント向けLinuxOSを発表――「Windowsっぽさを重視」

2003年08月19日 20時31分更新

文● 編集部 栗山博行

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ターボリナックス(株)は19日、都内で報道関係者を集め、同社のクライアントOS『Turbolinux 8 Workstation』の後継OS“Turbolinux Desktop”(コードネーム:“Suzuka”)のベータ版を披露し、同日よりPublic Beta版の無償ダウンロードサービスを開始すると発表した。新OSの詳細は今年9月の製品発表会で説明され、製品リリースは10月中を予定する。価格は未定だが、「コンシューマ用途に特化したLinuxディストリビューション『LindowsOS 4.0 日本語版』と同程度の価格を考えている」とのことだ。

久保和広氏ターボリナックス(株)本社事業企画本部プロダクトマネージャの久保和広氏

Turbolinux Desktopは、Turbolinux WorkstationがメインターゲットとしていたCAD、レンダリング、半導体設計などのワークステーション用途から、企業/家庭内のクライアント用途にターゲットを変更したLinuxOSのパッケージ製品。

本社事業企画本部プロダクトマネージャの久保和広氏は「Windows端末を一気にLinuxに置き換えるのは非現実的なので、当社ではリプレースよりも“Windowsとの共存”をキーワードにセールスしていきたい」と同社の方針を説明し、「例えば、1000台のクライアント端末のある会社で、派遣社員はウェブとメール、Word、Excelさえできればいいといった場合、派遣社員用に新規のWindowsマシンを購入するのではなく、旧マシンにTurbolinux Desktopをインストールして継続使用するといった用途が考えられる」と具体的な導入例を述べた。

久保氏はまた、「Windowsを狙ったウイルス/ワームの蔓延によるセキュリティー意識の高まりや、企業が嫌がるマイクロソフト(株)の認証手順“Windows Product Activation”などにより、Linuxへの関心が高まってきている」と述べ、企業ユーザー向けの販売を重視する姿勢を明らかにした。業務用のパソコンでは必須となる周辺機器のサポートに関しては、主要メーカーのプリンター、スキャナー、メモリーカードなどへの対応を予定している。

Turbolinux Desktopの動作画面
Turbolinux DesktopからWindowsパソコンにアクセスしたところ(手前のウインドウ)

Turbolinux Desktopの主な特徴は、

Kernel 2.6を採用
Windowsとのファイル互換
Microsoft Officeと一部文書互換性のあるオフィススイート『StarSuite』(バージョンは未定)を搭載する
デュアルブートしたWindowsマシンのパーティション(NTFS)からの読み込みに対応する(技術的には書き込みも可能だが、ドライバーの関係でファイルが壊れることがあるため、書き込みを行なえないようにしているという)
Windowsとのオペレーション互換
キーボードショートカットをWindows方式に統一し、MSゴシック、MS明朝準拠の“リコー TrueTypeフォント”を搭載する。デスクトップ上には“マイ ドキュメント”“マイ コンピュータ”フォルダも実装した(マイ コンピュータからは、HDD、メモリーカードなどのデバイスにアクセスできる)
Windowsとの共存関係の強化
LAN内のWindowsマシンにアクセス可能で、日本語フォルダ、日本語ファイルにも対応する(sambaクライアントからSMB:Server Message Blockコマンドを送ることで実現)
Windowsとのデュアルブートを可能にするパーティション設定ツールを同梱する(ソフト名は非公開)

など。

同OSは、インストールウィザード機能“Cuick In”(クイック・イン)を搭載しており、CD-ROM上、あるいはウェブサイト上のパッケージを選択するだけでインストールを行なえる(ベータ版では、ダウンロードしたISOイメージをCD-Rなどに書き込んでからインストールを行なう)。Cuick Inは、ファイルの依存関係のデータベースを独自に持つことで、プログラムのダウンロード、インストール、設定までを自動化する仕組みだ。

SuzukaとLindowsの比較
『Turbolinux Desktopベータ(0725)』と『LindowsOS 4.0 日本語版ベータの比較』

また、会場ではエッジ(株)が発売を予定するLindowsOS 4.0 日本語版との比較も行なわれた。それによると、Turbolinux Desktopベータは、LindowsOS 4.0 日本語版ベータと比較した場合、KDEログインから使用開始までのOS起動時間で約50秒、ウェブブラウザーのMozillaの起動時間で約6秒早いという。

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