このページの本文へ

日本HP、企業向けLANスイッチと無線LANコントローラーを発売

2003年06月17日 20時50分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本ヒューレット・パッカード(日本HP)(株)は17日、都内で記者説明会を開催し、同社のネットワーク製品群“ProCurve(プロカーブ)シリーズ”の新製品として、ギガビットEthernet2ポートを含む26ポートのLANスイッチ『HP ProCurve Switch 2626』、無線LANのユーザーポリシーやセキュリティー設定を管理するアクセス権管理デバイス『HP ProCurve Access Control Server 740wl』、740wlと併用して無線LANアクセスポイントと内部ネットワークを接続するLANコントローラー『同 Access Controler』、720wlと740wlの機能を併せ持つ小規模ネットワーク向け無線LAN製品『同 Integrated Access Manager 760wl』を発表した。価格は、Switch 2626が19万2000円、740wlが180万円から、720wlが120万円から、760wlは240万円から。

ヒューレット・パッカード オーストラリア社のポール・フィッシャー氏 同リージョナルプリセールスマネージャーのラッセル・ドライバー氏 日本HPの小川裕康氏
ヒューレット・パッカード オーストラリア社のプロカーブネットワーキング ビジネス アジアパシフィック&ジャパン ジェネラルマネージャーのポール・フィッシャー氏同リージョナルプリセールスマネージャーのラッセル・ドライバー氏日本HPのプロカーブネットワーキング ビジネス ジャパン ビジネスマネージャーの小川裕康氏

説明会には、ヒューレット・パッカード オーストラリア社のプロカーブネットワーキング ビジネス アジアパシフィック&ジャパン ジェネラルマネージャーのポール・フィッシャー(Paul Fisher)氏、同マーケティングマネージャーのクロード・カレヤ(Claude Calleja)氏、同リージョナルプリセールスマネージャーのラッセル・ドライバー(Russell Driver)氏と、日本HPのプロカーブネットワーキング ビジネス ジャパン ビジネスマネージャーの小川裕康氏らが列席し、新製品の特徴を紹介するとともに、日本におけるネットワーク機器拡販の戦略を披露した。

26ポートのLANスイッチ『HP ProCurve Switch 2626』 無線LANのアクセス権管理デバイス“HP ProCurve Access Control Server 700wlシリーズ”
26ポートのLANスイッチ『HP ProCurve Switch 2626』無線LANのアクセス権管理デバイス“HP ProCurve Access Control Server 700wlシリーズ”

HPは同社のネットワーク機器において、アクセス権や各種サービスなどの管理をサーバー(コア)側で集中管理するだけでなく、必要に応じてクライアントに近い“アクセスレイヤー”でもユーザー管理や設定の変更を行なえる“EDGE(エッジ)”アーキテクチャーを提唱している。これにより、柔軟な管理機構を実現すると共に、トラフィックの低減が可能になる。また、サービス面では故障時の無償交換(連絡の翌日目標で同等製品をHPから発送し、ユーザー側に到着後、同じ輸送業者に故障した製品を預ける、送料無料)を無期限で提供する“ライフタイム・ワランティ”を提供することで、TCO(Total Cost of Ownership)の削減が可能になると説明する。

“HP ProCurve Access Control Server 700wlシリーズ”の接続構成図
“HP ProCurve Access Control Server 700wlシリーズ”の接続構成図

新製品のSwitch 2626と無線LAN製品群“700wlシリーズ”は、EDGEアーキテクチャーに基づくネットワーク機器で、Switch 2626はワンタイム・ワランティにも対応する。Switch 2626の主なスペックは、1000BASE-T対応Gigabit Ethernetポート×2(オプションで、1000BASE-SX/LX/LHなど光ファイバー接続に変更可能)と10/100BASE-TX対応Ethernetポート×24を搭載。CPU/メモリー/レジスター/PHY(物理メディアインターフェース)などを1チップ化した独自開発のコントローラーチップにより、内部スループット9.6Gbpsを実現。セキュリティー機能として、802.1xとRADIUSネットワークログインに対応、など。

“EDGE”アーキテクチャーのメリットをラッセル氏が図解
“EDGE”アーキテクチャーのメリットをラッセル氏が図解

740wlは、ユーザーポリシーやセキュリティー設定を管理するアクセスレイヤー側のコントロールサーバー。アクセスポイント(720wl)との接続は、1000BASE-T対応Gigabit Ethernetポートで行ない、制御機器接続用にシリアルポートを搭載する。720wlは、740wlと接続するための1000BASE-T対応ギガビットEthernetポート、制御用シリアルポートのほか、オプションスロット×3を内蔵し、10/100BASE-TX対応Ethernetを最大12ポート(1スロットあたり3ポート)、もしくは1000BASE-T/SX/LXを最大3ポート増設できる。720wlは、接続するアクセスポイントの数量に応じて、スイッチ経由で複数接続することが可能。760wlは、740wlと720wlを1つの筺体に収納した小規模LAN向けアクセス管理デバイスで、720wlと同様、オプションスロット×3を内蔵する。

説明会では小川氏が、日本市場における同社の位置づけを「世界市場ではトップ3に入るといわれるHPのネットワーク機器だが、日本ではまだまだ(知名度/シェアが)低い」と評し、「2005年度までの3年間で100億円規模の売り上げを目指して、旧コンパックの直販営業部隊が積極的に自社製品のPRに努め、顧客/SIer向けのセミナーなども頻繁に行なうなど、積極的に販売推進の施策を行なう」と意気込みを見せた。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン