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ネットエイジ、企業向けメーリングリスト管理ソフト『melpod』を発表

2003年06月10日 20時21分更新

文● 編集部

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(株)ネットエイジは、企業向けメーリングリスト管理ソフト『melpod』を7月28日より発売すると発表し、同社本社で記者発表会を行なった。

『melpod』『melpod』メーリングリスト情報表示画面

『melpod』は、利用者がメーリングリストの作成やユーザー登録、管理などをWebインターフェイスから行なうことで、管理者の負担を軽減できるというメーリングリスト管理ソフト。メールデータの管理にはPostgreSQLまたは(株)SRAの『PowerGres』を利用する。また、(有)スクリプツ・ラボの全文検索エンジン『MindSearch II』をバンドルしており、メーリングリストに投稿されたメールの全文検索も可能だ。

メーリングリストの参加者管理画面
メーリングリストの参加者管理画面

最初に挨拶した(株)ネットエイジ 代表取締役社長の西川潔氏は、「これまで、“FreeML”サービスをGMOメディアアンドソリューションズ(株)のもとで開発、運営しており、企業版の製品を早く出荷したいと考えていたが、いよいよ発売できたので期待している」と述べた。

(株)ネットエイジ 代表取締役社長の西川潔氏
(株)ネットエイジ 代表取締役社長の西川潔氏

『melpod』に組み込まれる『PowerGres』の開発者であり、日本PostgreSQLユーザ会理事長でもある、(株)SRA オープンソースソリューション部主幹の石井達夫氏は、「PostgreSQLはデータベース全体の8%を占めるに至っており、オープンソースデータベースのスタンダードとして確実な地位を占めている」と、PostgreSQLの市場での地位を紹介した。

(株)SRA オープンソースソリューション部主幹の石井達夫氏
(株)SRA オープンソースソリューション部主幹の石井達夫氏

石井氏は『PowerGres』について「Windows上で動作するPostgreSQLのニーズがあるのは分かっていたが、技術的な問題で実現が難しかった。Windowsアプリケーションの中でデータベースだけが高額だったので、価格破壊を起こす製品にしたい。また、『melpod』のような製品への組み込みデータベースとしても利用してほしい」と語った。

『melpod』の機能については、(株)ネットエイジ 技術開発担当執行役員の後藤康成氏がデモを交えて説明した。

(株)ネットエイジ 技術開発担当執行役員の後藤康成氏
(株)ネットエイジ 技術開発担当執行役員の後藤康成氏

後藤氏は、メーリングリスト管理ソフトについて「これまでは独自開発のものが多く、多くの企業で導入の効果があったことが分かっている」と、市場のニーズがあることを紹介。製品のデモでは、メーリングリストの追加やユーザーの登録、全文検索などを実際に行なって見せた。

全文検索のデモ
投稿されたメールに対する全文検索のデモ

『melpod』の対応OSは、Windows 2000/XPまたは、Red Hat Linux 7.3以降のRed Hat Linux。今後RPM系ディストリビューションや、Windows Server 2003などへの対応を進めるとしている。価格はWindows版が1サーバ5万8000円、Linux版が1サーバ3万8000円。ユーザーライセンスは30ユーザーで5万円からとなる。なお、8月末までは発売キャンペーン価格として、ユーザーライセンスを半額で提供するとしている。販売は(株)ネットエイジのWebサイトを通じて行なう。

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