XMLコンソーシアムと(財)デジタルコンテンツ協会は26日、コンテンツの配信許諾および利用許諾取引の勧告案“ContentsBusinessXML”を公開し、一般の意見を募集するパブリックレビューを開始したと発表した。
“ContentsBusinessXML”は、平成14年度経済産業省受託事業(EDI実証実験)として、デジタルコンテンツ協会がコンテンツ流通関連事業者(権利団体、コンテンツホルダー、配信事業者等)の協力を得て体系化した取引関連の情報項目(メタデータ)をベースにXML化し、標準化を図るもの。コンテンツ流通市場における配信許諾、利用許諾に関する権利者団体/コンテンツホルダー/配信事業者間の多層的取引において、さまざまな取引手順や紙ベースの取引帳票による事務処理の効率化を目指し、配信事業者とコンテンツホルダー間でコンテンツの配信許諾の取引に使用するメッセージや、コンテンツホルダーと権利者団体間で著作物の利用許諾の取引に使用するメッセージを整理/体系化し、コンピューター上で交換可能なXML形式として規定したものとなっている。
具体的には、配信事業者とコンテンツホルダー間でコンテンツの配信許諾の取引に使用するメッセージ4種(コンテンツ配信許諾申請、コンテンツ配信許諾回答、コンテンツ配信実績報告、コンテンツ使用料請求)と、コンテンツホルダーと権利者団体間で著作物の利用許諾の取引に使用するメッセージ4種(著作物利用許諾申請、著作物利用許諾回答、著作物利用実績報告、著作物使用料請求)の計8種類のメッセージを規定している。
パブリックレビューでは、インターネット上で勧告案の仕様を一般公開し、仕様に対する意見を募集、その後必要な意見を吸収した上でXMLコンソーシアムの定める標準化プロセスに沿って最終的に“勧告”として公開するという。一般からの意見募集期間は本日26日から6月26日まで。