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【特別企画】ベータプログラムが開始された“Microsoft Office System”の新機能・注目ポイントを総チェック

2003年04月27日 00時00分更新

文● 編集部 内田泰仁

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マイクロソフト(株)は21日、『Microsoft Office 2003』を含む製品群“Microsoft Office System”のベータプログラムを開始し、それに伴って技術/評価情報説明会“Microsoft Office System Reviewer's Workshop”を開催した。これにより、“Microsoft Office System”および『Microsoft Office 2003』の全容が明らかになってきた。ここでは、“Microsoft Office System Reviewer's Workshop”で解説された“Microsoft Office System”および『Microsoft Office 2003』の機能や構成についてを紹介し、新機能・注目ポイントをまとめてチェックしていく。

“Microsoft Office System”ベータプログラム開始に併せて開催された、テスター/レビュアー向けの製品説明会“Microsoft Office System Reviewer's Workshop”。7時間に渡り、“Microsoft Office System”の詳細な解説が行なわれた

3月に行なわれた“Information Worker Day 2003”は、ビジネスユーザー(マイクロソフトが提言するところの“インフォメーションワーカー”)向けの新機能にフォーカスした製品紹介が行なわれたが、今回の説明会では、“Information Worker Day 2003”で紹介されなかったアプリケーションやコンシューマーユーザー向けの機能も含めたより広範な機能解説が行なわれた。同日にはマイクロソフトのOffice関連製品ウェブサイトにてベータプログラムの参加募集受付が開始されているが、同会場では、閉会後に来場者に対して『Microsoft Office System プレリリースキット 2003』が配布された。

“Microsoft Office System”の製品構成と
『Office 2003』パッケージ構成

今回初めて示された“Microsoft Office System”とは、『Microsoft Office 2003』を中核とした一連のアプリケーション、サーバーおよびサービスから構成されるシステムのことを指す。具体的な製品としては、『Microsoft Office 2003』に含まれる『Microsoft Office Word 2003』『Microsoft Office Excel 2003』『Microsoft Office Outlook 2003』『Microsoft Office PowerPoint 2003』『Microsoft Office Access 2003』の5製品と、『Microsoft Office InfoPath 2003』『Microsoft Office OneNote 2003』『Microsoft Office FrontPage 2003』『Microsoft Office Publisher 2003』『Microsoft Office Visio 2003』の各アプリケーション、サーバー/サービスの『Microsoft Project』『Microsoft Windows SharePoint Services』『Microsoft Office SharePoint Server 2003』となっている。21日のワークショップでは、このうち『Visio 2003』『Project』を除く全ての製品が披露された。

会場で配布された『Microsoft Office System プレリリースキット 2003』。ベータ版だがちゃんとパッケージに収められている

パッケージ販売のラインナップだが、まず複数アプリが1パッケージになったいわゆる“スイート製品”は、現段階では以下のものが予定されている。

『Microsoft Office Professional Enterprise Edition 2003』
業務プロセスとの統合を可能にする企業ユーザー向け、提供形態:ボリュームライセンス、同梱ソフト:Word 2003/Excel 2003/Outlook 2003/PowerPoint 2003/Access 2003/Publisher 2003/InfoPath 2003
『Microsoft Office Professional Edition 2003』
ビジネスからプライベートまで、あらゆる個人のニーズとシナリオに対応、提供形態:パッケージ、同梱ソフト:Word 2003/Excel 2003/Outlook 2003/PowerPoint 2003/Access 2003/Publisher 2003
『Microsoft Office Standerd Edition 2003』
ビジネスエントリー向け、提供形態:パッケージおよびボリュームライセンス、同梱ソフト:Word 2003/Excel 2003/Outlook 2003/PowerPoint 2003
『Microsoft Office Personal Edition 2003』
ホーム/ファミリー利用に適したコンシューマー向け、提供形態:パッケージおよびプリインストール、同梱ソフト:Word 2003/Excel 2003/Outlook 2003

単体での販売は、

  • 『Word 2003』
  • 『Excel 2003』
  • 『Outlook 2003』
  • 『PowerPoint 2003』
  • 『Access 2003』
  • 『InfoPath 2003』
  • 『FrontPage 2003』
  • 『OneNote 2003』
  • 『SharePoint Portal Server 2003』

について、ボリュームライセンスおよびパッケージで行なわれる。なお、『Microsoft Office Professional Enterprise Edition 2003』『Microsoft Office Professional Edition 2003』に含まれる、もしくは単体販売製品の『Word 2003』『Excel 2003』『Outlook 2003』『PowerPoint 2003』『Access 2003』は、ユーザー定義XMLスキーマー完全サポート、“Information Rights Management”によるアクセス制限の設定、データシートコントロールの各機能に対応した“プロフェッショナル版”となっている(各機能の詳細は後述)。

なおマイクロソフトは、各製品の出荷時期については、以前と同様に「2003年第3四半期」と述べている。また、価格については現在はまだ最終決定はされていないというが、「基本的には従来の製品と同等の価格帯にする予定」としている。また、アカデミックパックの発売も行なわれるとのことだ(こちらも価格は未定)。

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