(株)エヌ・ティ・ティ・データは2日、法人向けインターネット接続サービス“InterVia(インタービア)”において、“Mobile Office Gateway”のサービスを3日に開始すると発表した。これは、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのiモード携帯電話用パケット網(PDC-P網)のインターフェースを利用するサービスで、iモード携帯電話から企業内リソース(LAN/電子メール)に安全なアクセスを行なえるだけでなく、パケット料金を私用と分離して、業務に利用したぶんだけを一括請求できるのが特徴。
Mobile Office Gatewayのイメージ |
“Mobile Office Gateway”では、利用者のiモード端末の設定を変更し、iモード端末からNTTドコモのパケット網に接続した後、NTTデータの“MOGセンタ”(クローズドな専用線網)を経由し、各企業のネットワークに接続する形をとる。iモード端末の設定を変更することで、iMenuを選択するだけで企業のポータルサイトにアクセスできるようになり、グループウェアなどを利用できるほか、iモードのメールアドレス“****@docomo.ne.jp”の代わりに企業の独自ドメインを用いたメールアドレスによるメールの送受信が行なえるようになる。認証には発信者番号を利用するため、自動的に行なわれる。
パケット料金の公私分離のイメージ |
このサービスでは、企業内接続にかかったパケット料金をNTTデータが代行して企業に請求するため、社員が個人で契約しているiモード端末を利用して企業内リソースにアクセスする場合のパケット料金を企業が負担し、プライベートでのiモード利用は通常通り個人で負担する(NTTドコモからの請求)といったことが可能という。
利用料金は、MOGセンタ利用料(100IDを含む)が1契約あたり月額7万円、加算額は100IDごとに月額3万円。終端装置利用料は128kbpsで月額1万円、1.5Mbpsで月額2万円。パケット利用料は1パケット0.3円。工事費用は1契約あたり20万円。そのほか、NTT専用回線の料金とNTT工事費用が必要。
同社では関連サービスを含め、3年後の2006年度に10億円の売り上げを目指すとしている。