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マイクロソフト、“MSN”で有料会員制サービス“MSN 8”をスタート

2003年01月28日 20時41分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は28日、同社が運営するインターネット総合情報サイト“MSN”において、有料会員制サービス“MSN 8(エムエスエヌエイト)”の提供を開始すると発表した。

阿多社長と黒田さん
マイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏(右)と、MSN 8のイメージキャラクターに起用されたモデルの黒田千永子さん(左)。黒田さんは1961年東京生まれ。30代から40代の女性の間でカリスマモデルとして人気を集めている

MSN 8は、家族でインターネットライフを楽しめるように開発された有料サービス。1人が契約すると家族用アカウントを8人まで無料登録できるため合計9人で利用可能になるほか、絵はがきのようなメールを容易に作成できる機能や共有のフォトアルバム機能、ウイルス駆除機能やオンライン百科事典機能、保護者による未成年者保護機能などを提供する。料金は月額1280円(スタート1ヵ月は無料)、年間契約では1万3980円。MSNサイトより申し込み可能で、MSN 8の機能をサイトからダウンロードするか、MSNより送付されるCDから機能をインストールすることで利用できる。

MSN 8の機能をインストールして起動し、サインオンすると、専用の画面が表示される。画面インターフェースは、大きく分けて“ブラウザー”“メニューバー”“ダッシュボード”に分かれており、女性や子供でも使いやすいよう直感的に操作できる画面デザインとなっている。

メニューバーは、お気に入りやメール(MSN Hotmail)、インスタントメッセンジャー(MSNメッセンジャー)といった、よく利用すると思われるサービスをアイコン化したもの。ダッシュボードは、メールの着信件数や本日のスケジュール、オンライン状態の友人リスト、本日の天気予報など、ユーザーが気になる最新情報を一覧表示するもので、MSN 8と切り離してデスクトップ画面に表示することも可能。また、メニューバー、ダッシュボードともサイズを変更できる。

MSNメイン
MSN 8のメイン画面。画面上部がメニューバー、画面右部がダッシュボード

ブラウザー画面は、通常MSNトップページが表示されるが、小学生以下で設定登録したユーザーがサインオンすると、小学生を対象にしたコンテンツを集めた“MSNキッズ”ページが、中学生で設定登録したユーザーの場合は中学生向けのコンテンツを集めた“MSNティーンズ”が表示される。

MSNキッズ
小学生以下の子供がサインオンした場合に表示される子供用メイン画面

メール(MSN Hotmail)画面では、デジタル画像をメールに添付して飾り付け、絵葉書のようなメールを作成できる。メールに画像を添付すると画面右側に“画像と効果”メニューが自動表示され、画像にフレームや背景用テンプレートを付けたり、絵文字や3D文字を追加したりできる。作成した画像付きメールは、送信時に10分の1から15分の1程度のデータ容量に自動圧縮される。なお、添付できる画像容量は3MBまで。また、添付ファイルに対しウイルス検知/駆除を行なうようになっている。メールボックス容量は10MB。そのほか、iモード対応携帯電話からもMSN Hotmailにアクセスできる。

メール画面
画像を使って絵はがきのようなメールを作成できる

写真(MSNフォトアルバム)画面では、ユーザーのデータ保存用に100MBのディスク容量がインターネット上に用意されており、デジタル画像をアップロードできるほか、アップした画像ページのリンクを知人にメールで通知することで、知人もその画像ページにアクセスできるようになる。また、デジタルカメラ画像編集ソフトの簡易版『Picture It! Express』も提供されるため、トリミングや回転、赤目補正、ぼかし/歪みといった画像編集/加工を行なえる。

Picture It
Picture It! Expressの画面

さらにオンライン百科事典“MSNエンカルタ百科事典”を利用可能。提供項目数は3万9491件(サービス開始時)で、情報は常に更新され項目も増えるという。

また、保護者が子供のアカウントに対してさまざまな制限を行なえる“保護者による制限”機能が用意されている。子供の年齢に応じて“小学生以下”“中学生”“高校生”“成人”という4つの年齢グループが用意されており、保護者はそれぞれのグループについて、ウェブサイトの参照やメール/メッセンジャーなどを制限できる。

まず、ウェブサイトの参照については、アダルトサイトや犯罪を助長するようなサイトなど子供にとって有害なサイトを見せないようにフィルターをかけることが可能(年齢グループに合わせてサイト設定は異なる)。設定後に見せたくないサイトを追加登録することも可能。子供が制限されたサイトにアクセスしようとすると、画面に“ご両親の設定により、このWebページは表示できません”というメッセージが表示される。子供がどうしてもアクセスしたい場合は、“両親に連絡し、許可をもらってください”というメッセージをクリックすると、保護者へリクエストを書き込むボックスが表示され、リクエストが保護者へ送信される仕組みとなっている。

また、メールおよびメッセンジャーでは、相手のアドレスをチェックして限定することが可能で、見知らぬ相手とのやり取りを防げるようになっている。このメール/メッセンジャーの相手についても、子供はウェブサイトと同様に保護者へリクエストを送ることが可能。保護者はいずれの場合も、許可する/しないというボタンをクリックするだけで設定できるようになっている。なお、これらのフィルター設定をWindowsに適用するオプションもあり、適用するとInternet ExplorerやNetscape Navigatorなどのウェブブラウザーで利用する場合にも同様のフィルターがかかるようになるという。

さらに、子供が見たサイトや、ブロックされているが子供がアクセスを試みたサイト、メール/メッセンジャーでやり取りした相手など、子供のインターネットの利用状況が週間レポートとして電子メールで保護者に送信されるようになっている。保護者はレポートを見て、各サイトへのアクセスの可/不可を設定変更できる。

レポート
週間レポート。子供のインターネット利用状況を確認できる

説明を行なった同社MSN事業部事業部長の塚本良江氏は、「今回の有料サービスはチャレンジだと考えているが、一般ユーザーがインターネットを家庭で安全に使うのは難しく、それに対してわれわれが出した解決策のひとつ。使いこなすと経済的で非常にいいサービスだと思う。目標は、MSNの月間ユニークユーザー数(2000万ユーザー)の10%を獲得すること」としている。

なお同社は、MSN 8のイメージキャラクターにモデルの黒田千永子さんを起用すると発表した。黒田さんはMSN 8の広告に登場するほか、MSN 8会員限定のイベントを企画、定期的に実施する予定という。

黒田さんは、「まだ一部の機能しか使っていませんが、家族みんなで使うことでコミュニケーションをとれるようになったらすごくいいですね。メッセンジャーは家族が離れ離れになっている人たちに便利。先日は子供に「酸性雨って何?」と聞かれてエンカルタを活用しました。これからもっと使えるようになりたいと思っています。MSN 8って楽しいなと思っていただける企画を考えています」とコメントしている。

また、発表会で挨拶した同社代表取締役社長の阿多氏は、同社のMicrosoft SQL Server 2000に感染するコンピューターウイルス“Slammer ワーム”の件について、「“Slammer ワーム”がSQL Server 2000に感染し、ネットワーク上のトラフィックを上げてしまうということで世界的な問題となっている。Slammer ワームは、SQL Server 2000およびSQL Server 2000 Desktop Engine(MSDE 2000)に感染するもので、一部で一般ユーザーのパソコンが感染するといった間違った報道がなされたが、そのような事実はない。われわれは2002年7月にSQL Server 2000およびMSDE 2000のセキュリティーホールを発見し、修正プログラムを配布済みであり、修正プログラムやSQL Server 2000 Services Pack 3を適用していれば今回の問題は発生しない」

「日本国内では25日午後2時に発見し、午後4時の段階で問題を特定、対処にでている。5000以上のパートナーに連絡し、数万のユーザーにメール等で知らせた。27日時点で200の会社から電話をもらい、そのうち感染が認められたのは10件。ただちに修正プログラムを送付し、すでにフィックスされている。セキュリティー対策プログラム“Strategic Technology Protection Program”が有効に機能し、日本では他国に比べると大きな問題にはならなかった。これからもこういった攻撃は続くだろう。よりセキュアな製品を作り、セキュアな運営をしていくというリテラシーを築き上げなくてはならない。万全の態勢で進めている」と説明した。

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