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【2003年年頭挨拶ニュースリリース】富士写真フイルム(株)取締役社長古森重隆氏

2003年01月06日 22時43分更新

文● 編集部

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平成15年を迎えるにあたって

 新春を迎え、謹んで新年の御祝詞を申し上げます。
旧年中は弊社製品をご愛顧を賜り、心より御礼を申し上げます。

 弊社は、今年もイメージング分野におけるデジタル・ネットワーク技術を活用した各種ソリューションの提供など、積極的な事業展開を図りながら、よりよい製品・サービスをご提供すべく一層の努力をして参りたいと考えております。

 弊社事業における昨年のエポックは何といっても"デジカメからのプリントも、写真店に出していただくことで、手軽に美しく思い出が色あせない"という「フジカラー デジカメプリント」ライジング大作戦キャンペーンを行ったことにありました。弊社では従来より"e-ピクチャーソリューションの実現"を目指し、デジタル技術を駆使して美しい写真プリントをつくるデジタルミニ ラボ「フロンティア」シリーズを中核としたデジタルプリントサービスの拡充に努めて参りましたが、昨年は特にユビキタスプリンティング体制構築(いつでも、どこでも、誰にでもプリントいただける体制づくり)という新たな目標を掲げ「デジカメプリント」に注力して参りました。おかげさまで春から展開したキャンペーンによって、多くのお客様にデジカメプリントをご利用いただき、大きなムーブメント=ライジングサイクルにつなげることができました。

 分野別には、先ずイメージングソリューション部門において2002FIFAワールドカップTMの開催に合わせた各種キャンペーンを実施いたしました。デジタルカメラにつきましては、高感度・高画質撮影が可能な「スーパーCCDハニカムIII」搭載の新製品「FinePix F401」が大変好評をいただいておりますが、加えて同CCD搭載の「FinePix F402」、光学6倍ズーム・多彩なマニュアル撮影機能の「FinePix F602」など合計10機種に及ぶ新製品を導入いたしました。
 銀塩カメラにおきましても、好評の「Silvi」シリーズに新製品「Silvi 1300」、「Silvi F2.8」などを追加し、プロ用カメラとして当社グループ(富士写真フイルム・富士写真光機)とハッセルブラッド社との共同開発によるレンズ交換式中判(645サイズ)AF一眼レフカメラ「FUJIFILM GX645AF プロフェッショナル」を発表、本年1月下旬より発売する予定です。
 インスタント写真では新製品として背景もキレイに写るiフラッシュとセルフタイマーを搭載した「instax mini30(チェキi)」を発売。「撮る」「見る」「あげる」のチェキ文化の普及浸透と「チェキ」のブランド強化を図って参りました。
 ピクチャーメイキング分野では、いつでもどこでも簡単にお店でプリント可能となるユビキタスプリンティングを目指したサービスインフラ拡充を推し進めました。
 また、光と熱の技術で高画質をつくりだす弊社独自のプリンピックス方式によるデジタルフォトプリンター「プリンピックス CX-400」を発売し、品質を飛躍的に向上させた新開発ペーパー「プリンピックス デジタルフォトペーパー」の性能を最大限に引き出すシステムをご提供いたしました。プリンピックス方式業務用製品では、完全セルフ型店頭デジタルプリントシステム「プリンチャオQ」、また店頭カウンターでのプリントサービスに活躍する省スペースタイプの「プリンチャオ S」を導入致しました。

 今年、デジタルカメラ販売数は国内で700万台以上と予測されております。また人気のデジカメ機能付き携帯電話の販売も1,500万台以上と言われています。この商品ジャンルはキーデバイスの高次元化、通信技術の進化により、一層高画質な画像送受信を可能にしてゆきます。将来的には通信コストの低減も進み、全く新しいイメージングビジネスへの道を開くものと予想されます。これにつきましても弊社グループでは独自のキーデバイス「スーパーCCDハニカム」や薄型光学レンズ「スプレンディッシュ」を供給するだけでなく、ネットサービスとして展開中の「ケイタイピクチャー」など、ネットワークをベースにしたデジタルイメージングサービスをはじめ、さらに便利で楽しい写真、あるいはその活用を提案して参ります。また、当社が世界に先駆けて開発した「グレーデッドインデックス(GI)型プラスチック光ファイバー」(高速通信・低コストのホームネットワークに最適な新素材)や成長著しいLCD(PC用ディスプレーや液晶テレビ、携帯端末など)向けの視野角拡大フィルム(ワイドビューフィルム)に代表されますように、事業領域の強化拡大に努め、I&I(イメージング・アンド・インフォメーション)の分野で一段と高次元の技術、また製品サービスの開発に尽力して参ります。

 最後になりましたが、本年の皆様のご健勝とますますのご発展を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

(用字用語は原文のまま)

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