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【特別企画】クライアントもサーバもUPS導入を急げ!

2002年12月24日 09時54分更新

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日々のデータバックアップから始まり、細部の冗長構成までシステムの信頼性を確保する方策にはいくつかのステップがあるが、安定稼動の基本的な対策として忘れてならないのが電源対策である。国内の電源事情は欧米各国と比較してもトップクラスといわれている。変電所には複数の送電経路があるため、たとえ落雷などの事故で一方の経路が遮断されたとしても、別経路の送電に切り替わるため、最近では数分という単位の停電に遭うことは稀だ。

とはいえ、送電経路が切り替わる間のごく短い時間の停電でも、当然コンピュータはダウンすることになるから、商業電源を100パーセント信用するのは無謀だ。人が停電とは認識できないような瞬間的な停電(瞬停)や一時的な電圧低下(瞬低)で、コンピュータにリセットがかかってしまうことがある(一般的なコンピュータでは、90V~110Vの入力電圧を想定して製造されている)。こうなれば当然作業中のデータは失われるし、運が悪いとハードディスクがクラッシュし交換を余儀なくされることになる。スイッチやルータなどのネットワーク機器もリセットがかかってしまうと、再起動するまでの間、通信が切断されたり、設定が初期化されたりする可能性がある。

停電以外にも落雷の被害を受ける可能性もある。落雷によって発生したサージと呼ばれる瞬間的な大電流が流れ込むことによりコンピュータをはじめとする電気機器が破壊されることがある。サージは電源だけでなく、テレビのアンテナや電話線、ネットワークなど経路を選ばないので厄介だ。

電源トラブルの原因は供給側だけではない。老朽化したビルの配線が原因で漏電や停電などの事故が発生することもあれば、電気容量が不足していることもある。また夏場の空調機の一斉起動による電圧の一時的低下なども考えられる。あるいは、電源ケーブルにつまずいてコンセントが外れてしまった、間違えて別の機器の電源をはずしてしまった、という人為的な電源トラブルも少なくない。

こうした電源トラブル発生時に、電力を一時的にバックアップして瞬停やサージからコンピュータを保護し、停電となればコンピュータが安全にシャットダウンできるまでの時間を稼いで安定した電力を供給するのがUPS(無停電電源装置)である。

UPSはしばしば保険にたとえられるが、事故が起こってからでは遅い。未導入のシステムがあれば、今が導入のチャンスと心得てすぐに検討に取り掛かってほしい。

アベイラビリティパッケージSun向け

APC Japan
http://www.apc.co.jp/
Symmetra RM 価格207万1400円より
Symmetra Power Array 価格345万7600円より

Symmetra

APCではUPS本体とアクセサリ、保守サービスをパッケージにした「アベイラビリティパッケージ -Sun向け-」をラインアップする。UPS本体は、モジュール構成を採用した冗長・拡張型オンラインUPS「Symmetraシリーズ」で、最大8kVAまでの容量を搭載できるラックマウントモデルと最大16kVAまで搭載可能なタワー型モデルの2タイプが選べ、それぞれ3グレードの保守(スタートアップ、ネットワークインテグレーションサービス、7×24時間電話サービス、4時間内オンサイトサービスなどの組み合わせにより「標準」「推奨」「ベスト」が用意される)の組み合わせが可能である。Sun製品に特化することで、導入前のコンサルティングや機種選定、メンテナンスサービス選定が容易になり、さらに単体で購入するよりも最大17%も導入コストを低減できるというSunユーザーには魅力的な内容となっている。

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