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ジャストシステム、日本語ワープロ最新版『一太郎13』を発表――グラフィックソフト『花子13』も同時発売

2002年11月14日 19時51分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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花子13は、図形を描く/編集するという基本性能を向上させ、目的の図形を素早く作成/編集するための機能を搭載したという。

花子13『花子13』のパッケージ

今回のバージョンより、すべての基本図形に文字を属性として持つことが可能となり、文字付き図形を容易に作成/編集できるようになった。図形の描画/編集中に文字入力モードに移らなくても文字の入力が可能で、文字を入力すると文字枠が自動作成されるようになっている。文字枠の位置も調整可能。

花子13画面1
花子13の画面。文字を図形の属性として持つことが可能
花子13画面2
図形を拡大/縮小すると、それに合わせて文字も拡大/縮小される

また、図形をひとまとめにして扱う“グループ”機能では、グループの中にグループを作るなど、グループに階層構造を持たせることが可能となった。グループの階層はクリックするだけで切り替わり、グループ化された図形の一部を変更したい場合でも、グループを解除せずに編集できる。

さまざまな部品データを表示する“コンテンツパレット”では、カテゴリーごとにツリー表示できるほか、キーワードによる部品検索も可能。例えば、従来の検索では“パソコン”で検索するとパソコンの部品名を持つものしか表示されなかったが、今回のキーワード検索ではノートブック/デスクトップ/サーバー等の部品も表示されるという。

花子13画面3
コンテンツパレットの画面。“椅子”でキーワード検索した様子

また、各種パレットや操作ガイドのドッキングスペースである“クリップウィンドウ”がシート形式となり、複数のパレットを収納し切り替え表示できるようになった。パレットの順番やサイズなどはカスタマイズ可能。さらにクリップウィンドウの背景も、ガイドインフォ/ブラウザー表示/空白表示の3種類から選択可能。任意のホームページをブラウザー表示する“ブラウザシート”は、ページ全体をキャプチャーできる“HTMLキャプチャー”を搭載する。

花子13画面4
画面右側のブラウザシートで表示したホームページをHTMLキャプチャー機能でキャプチャーし、花子13の編集画面に取り込んだ様子

そのほか、花子13で作成した図形データをSVG形式で保存可能。花子の図形をベクトルデータとしてウェブブラウザー上で表示できる。さらに、図形にさまざまな固有情報を登録し、その情報をSVGでタグ出力できる“図形のメモ”機能も備えている。

対応OSはWindows 98/Me/2000/NT4.0/XP。2月7日発売で、価格は9800円。なおバージョンアップ版(同社直販のみ)が8000円、キャンパスキットが8000円、専用書籍が付属する書籍付き版が1万800円。

また同社は、一太郎13と花子13をセットにしたパッケージ『一太郎13&花子13スペシャルパック』も2003年2月7日に発売する。同パッケージは、一太郎13、花子13に加え、枠付文字や省略記号など1800点の外字を利用できる『記号外字1800ATOK16用』、ワープロ文書や表計算文書、画像ファイルなどを表示できる『自在眼7ライト』、目のリフレッシュソフト『ストレッチアイ Premium JE』を収録した特別CD-ROMが付属する。価格は2万5000円。また、特別バージョンアップ版が1万5000円、キャンパスキットが1万5000円。

なお、今回の一太郎13や花子13では、インターネット上に専用のディスクスペースを持てるオンラインストレージサービス“インターネットディスク”は提供されないが、同社は、一太郎13/花子13/ATOK16ユーザー向けに、インターネットディスクのキャンペーンを実施する。“トライアルコース”は、初めてインターネットディスクを利用するユーザーを対象に20MB容量のディスクスペースを申込日から30日間の期間限定で提供するもの。申込期限は2004年3月31日。“新機能体験キャンペーン”は、旧バージョンのインターネットディスク利用している一太郎13/花子13/ATOK16登録ユーザーを対象に、2003年2月に提供されるインターネットディスクの新機能を含めたフルサービスを2003年2月7日から2003年5月20日まで提供するもの(インターネットディスクの新機能については後日発表される)。

また同社は、既存の『一太郎12』『花子12』『スペシャルパック12』を購入すると、一太郎13、花子13へ優待価格でアップグレードできる特別アップグレードキャンペーンを16日より実施する。一太郎12から13へのアップグレード価格は3000円、花子12から13へのアップグレード価格は3000円、スペシャルパック12から13へのアップグレード価格は5000円となっている。

一太郎13と連携するオプション製品

さらに同社は、一太郎13と連携して文書作成を支援するオプション製品として、『一発! 翻訳マスター』と『一発! OCR Pro for 一太郎』を2003年2月7日に、『Justsystem PDF Creator』を2003年3月上旬にそれぞれ発売する。

翻訳『一発! 翻訳マスター』のパッケージ

一発! 翻訳マスターは、一太郎13やATOK16と連携し、一太郎文書を英文や和文に翻訳したり、入力中の日本語を変換操作で英文に翻訳したりできる日英/英日翻訳ソフト。一太郎文書を翻訳する際は、その文書のレイアウトを保持したまま翻訳可能で、翻訳結果は同一ファイル内に新シートとして追加される。なお、単体の翻訳ソフトとしても利用でき、Word/Excel/PowerPoint文書のレイアウト保持翻訳や、Internet Explorerで閲覧しているホームページ、Outlook、Outlook Expressのメールの翻訳も可能。翻訳エンジンは、ブラザー工業(株)の日英翻訳エンジン(32万語)と、シャープ(株)の英日翻訳エンジン(23万5000語)を採用している。対応OSはWindows 98/Me/2000/NT4.0/XP。2003年2月7日発売で、価格は1万4800円。

翻訳画面
一発! 翻訳マスターで日本語の一太郎文書を英語に翻訳した様子

一発! OCR Pro for 一太郎は、紙文書や資料をスキャナーで読み込むだけで一太郎文書に変換できるOCRソフト。一太郎上のアイコンをクリックするだけで読み取りが可能で、OCR処理した元画像はシートの2枚目に自動添付される。また、カラーに対応しており、元原稿の文字や用紙、罫線やセルの色も再現可能。対応OSはWindows 98/Me/2000/NT4.0/XP。2003年2月7日発売で、価格は9800円(同社直販のみ)。

OCR『一発! OCR Pro for 一太郎』のパッケージ

Justsystem PDF Creatorは、一太郎文書や表計算などの各種ドキュメントをPDF(PDF1.3/PDF1.4準拠)に変換できるソフト。一太郎上のアイコンをクリックするだけでPDFに変換可能。また任意のフォルダー内に保存されている一太郎ファイルを一括でPDFに変換できる。変換エンジンには英国Global Graphics Software社の“Jaws PDF Creator”を採用している。対応OSはWindows 98/Me/2000/NT4.0/XP。2003年3月上旬発売で、価格は1万2800円(同社直販のみ)。

PDF『Justsystem PDF Creator』のパッケージ

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