コンピュータ・アソシエイツ(株)は7日、セキュリティーソリューション“eTrust(イートラスト)”の日本市場におけるブランド戦略と、新製品『eTrust Admin 2.01』を発表する記者説明会を開催した。
同社は、昨年11月に6つの製品ブランドを発表したが、今年度下半期の戦略として、新たに組織横断的なブランド・ユニットの編成を行なった。新しいユニットは、ストレージ管理の“BrightStor”、エンタープライズマネジメントの“Unicenter”、セキュリティー管理の“eTrust”の3分野となり、今回は“eTrust”についての発表が行なわれた。
“eTrust”は、ユーザーのプロファイルを管理する“Identity Management”、アクセス権を規定する“Access Management”、外的脅威を防止する“Threat Manegement”の3分野と、これらをGUIベースで統合的に管理する“Security Command Center”で構成され、それぞれに個別の製品群を用意する。今回、国内向けに発表するのは上記の3分野となり、Security Command Centerについても今後導入する予定だという。
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『eTrust Admin』イメージ図 |
同日付けで出荷を開始した『eTrust Admin 2.01』は、“Identity Management”に位置付けられ、ユーザー情報とリソースの全社的な管理を行なうツール。役割に基づいてアカウントのポリシー策定ができるほか、ユーザー情報を格納するディレクトリーの搭載により数百万ユーザーの管理に対応し、ウェブベースの自動管理ツールなども搭載する。動作環境は、Windows 2000/NT 4.0、256MBメモリー、2GB以上のHDD。eTrust製品群をはじめ、Oracle、UNIX、LDAPなどを標準でサポートするほか、SDKの提供により、同製品が対応していないアプリケーションとの統合も行なえる。価格は100ユーザーライセンスで75万円から。なお、2003年3月31日まで、同社製品の既存ユーザーはライセンス料金を50%引き、新規ユーザーに対しては30%引きにするキャンペーンを実施する。
代表取締役社長の三ッ森隆司氏は、「これまで日本におけるセキュリティー対策は、ファイアーウォールやアンチウイルスなど外部からの侵入防止が主であったが、CAとしては、“Identity Management”と“Access Management”に注力することを念頭に、日本市場向けのローカライゼーションを行なった」としている。
![]() | 代表取締役社長の三ッ森隆司氏 |
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