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Caplio RR30

Caplio RR30

2002年09月09日 00時00分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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Caplio RR30

リコー

5万4800円

Caplio RR1」を始め、ビジネス向け製品に注力している印象のリコーから、コンシューマ向けデジタルカメラの新製品「Caplio RR30」が登場した。小型軽量な本体に光学3倍ズームレンズと324万画素CCDを収めた、豊富な機能を搭載するコンパクトカメラだ。

小型軽量で快速操作、価格も手ごろな300万画素機

Caplio RR10
「Caplio RR10」
 同社のコンシューマ向けデジタルカメラとしては、MP3再生機能も併せ持つ200万画素機「Caplio RR10」があるが、RR10は初心者向けの入門機としての味付けが強かった。RR30は、MP3再生などの機能は持たず、デジタルカメラの基本機能をしっかりと押さえた製品となっている。

 横長のボディの右側に電池室を内蔵し、左側に沈胴式レンズを搭載するレイアウトはソニーの「Cyber-Shot Pシリーズ」やミノルタの400万画素機「DiMAGE F100」と同様だ。レンズ部の上には光学ファインダとフラッシュ発光部(固定式)が並び、その間には同社の「RDCシリーズ」やRR1でも採用されていたパッシブ式AFセンサが配置されている(写真1)。フォーカスはAFセンサとCCD像面コントラスト検出(TTL AF)の複合式で、合焦速度はコンパクト機としては速めだ(公称値で0.22秒)。



前面
写真1 横長のデジタルカメラとしては一般的なレンズを左側に搭載した機器レイアウト。本体カラーは写真のシルバーのほか、ブラックモデルとホワイトモデルの計3モデルが用意される。

記事掲載当初では合焦時間およびフォーカスロック後の撮影時間などに誤りがありました。お詫びとともに訂正させていただきます。(2002年9月10日)

背面
写真2 カーソルキーの上下がフラッシュモードとマクロ切切り替えになっているのは最近のコンパクト機のよくあるレイアウトだ(カーソル左はクイックビュー)。液晶モニタには撮影時のステータスを表示しており、中央の十字は合焦するとグリーンになる。
 背面には左側に1.6インチ液晶モニタを、その右に十字カーソルキーを中心とした操作系を並べており、各カーソルキーは撮影時にフラッシュの発光モードやマクロのON/OFF機能を兼ねた操作系で、最近のデジタルカメラでは一般的な機能配置になってる(写真2)。上面にあるダイヤルでモード(撮影/再生など)を選択し、ダイヤル中央部に電源ボタンを配置しているのはRR1やRDC-7/7sと同様だ(写真3)。シーンプログラムはポートレート/スポーツ/遠景(風景)/夜景/文字/高感度の6種類で、文字モードではモノクロ2階調の画像となる。高感度モードでは撮像素子の感度が上がるととともに液晶モニタ表示もより見やすくなる(明るく表示される半面、モニタ表示時のフレームレートが下がるため、動く被写体への追従性が減る)のは面白い工夫だ(写真4)。また、0.2秒間隔で撮影される通常連写のほか、0.13秒間隔で連写した16枚の画像を1枚の組み画像として出力する「S連写」モードや、シャッターボタンを押している間はメモリに順次書き込んで、離した瞬間から遡った約2秒分の画像を記録する「M(メモリ)連写」も搭載している(富士写真フイルム製品の「サイクル連写」や、カシオ計算機製品の「過去モード」に相当)。

上面 シーンプログラム選択
写真3 「RR1」や「RDC-7s」のようなモードダイヤルを持つ本体上面。シーンプログラムはダイヤルをSCENEに合わせた後、背面のカーソルキーで選択する。写真4 液晶モニタに表示されるシーンプログラム選択画面。カシオ計算機の「ベストショット機能」ほどではないが、サンプル画像付きで表示されるため分かりやすい。

電池室&カードスロット
写真5 右側面には大小2枚のフタが付いており、それぞれ電池室とSDカードスロットへのアクセスパネルになっている。
 撮影機能に関しては、シャッター速度や絞りを個々に設定するマニュアル露出こそ持っていないものの、露出補正(±2.0EV、0.3EVステップ)やブラケット撮影 (3枚)、最大8秒のスローシャッター、インターバル撮影(30秒~3時間間隔)など撮影機能は豊富だ。また、シャッターボタンを半押しにするとシャッター速度/絞り値が液晶画面に表示されるのも撮影時の目安となるのでありがたい。
 本体右側面のフタを開けると電池室となっており、単3電池(アルカリ乾電池/ニッケル水素充電池)×2本もしくは専用リチウムイオン充電池に対応する(写真5)。専用充電器はRR10と同じ「BJ-2」(5000円)を使用し、充電池は新たに用意された「DB43」(5000円)もしくはRR10と共通の「DB40」(4500円)が利用できる。



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