このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Caplio RR1

Caplio RR1

2001年09月26日 21時16分更新

文● 行正

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Caplio RR1

リコー

オープンプライス

リコーの「Caplio RR1」は、有効395万(総413万)画素CCDを搭載する薄型ボディのデジタルカメラだ。「RDC-7s」や「Caplio RDC-i500」の上位モデルにあたり、同社のデジタルカメラ最上位機となる製品だ。

薄型ボディに詰め込まれた豊富な機能

前面
レンズの右に見える金属光沢の四角い部分が縦位置用シャッターボタン。右にあるブルーのグリップとともに、縦位置でも使いやすい。

 リコーは、2001年6月の「Caplio RR10」以来、デジタルカメラの名称を従来の「RDCシリーズ」から「Caplio(キャプリオ)シリーズ」へと変更し、従来のビジネス色が強い商品展開から、よりコンシューマユースに向いた広告展開を行っている。

 Caplio RR1は名称(シリーズ名)こそ異なるものの、従来機「RDC-7s」(有効314万画素)の400万画素モデルというべき製品だ。記録画素数が向上しているほかは、細かな機能変更が図られている。



背面
ダイヤルの中央にある赤い部分が電源スイッチ。ダイヤルの周囲(上下)にズームレバーがあり、どんなアングルでも使えるようになっている。

 基本機能としてはRDC-7sや、7sに通信機能を付加した「RDC-i500」と大きく変わらない。撮影/再生/動画撮影などに加えて、グレースケール、モノクロ2値で撮影するテキストモード、記録媒体の容量いっぱいまで記録できるボイスメモ、音声メモ(10秒以内)付きの静止画撮影などの機能を備える。横長で平らなボディと上面の液晶モニタは両手で掲げ持つように構えて撮影することもできれば、オペラグラスのように光学ファインダを覗いて撮ることもできる。また、液晶モニタはチルトに加えてスイベルするため回転させての自分撮り、液晶面を上にして閉じれば超ローアングル撮影といった自由なアングルでの撮影が行える。前面部のレンズ左には縦位置用シャッターボタンも装備し、本体を縦にして持ったときに使いやすい。



操作パネル
液晶パネルを開けるとカーソルキーなどの操作パネルが現れる。フラットな上面部には右手親指で押すのにも人差し指で押すのにも適した位置にシャッターボタンがある。中央のモノクロ液晶には残り枚数やフラッシュモード、記録画素数などが表示されるためカラー液晶パネルを閉じた状態でも撮影が可能。

 記録媒体であるスマートメディア以外にも内蔵の8MBメモリに記録でき、撮影画像の記録先選択や内蔵メモリとスマートメディア間でのファイル移動も行える。
 さらに、最短30秒間隔のインターバルタイマー、再生時には、縦位置シャッターボタンで撮影した画像が自動的に縦に表示される(ファイル自体が縦長の画像で保存される)ほか、RR1上でズームボタンとカーソルキーを用いて画像をトリミングするなど、非常に多彩な機能を持つ。



液晶パネル
RDCシリーズお馴染みのアングル可変の液晶モニタは使いやすく、写真のようにスイベルした状態は縦位置でのハイアングル/ローアングル撮影に便利。液晶面を上にした閉じれば超ローアングル撮影も可能。

 RDC-7sと比べての変更点は、ハードウェア的にはCCDのほかは液晶モニタ(2インチTFT)の改善により視認性を向上した程度だ。機能としては、新たにISO 800の“高感度モード”と、「Sモード」と呼ばれる暗部撮影時の“手ぶれ軽減モード”が備わった。RR10は撮影時に周囲が暗いと自動的にシャッター速度が低下するが、メニューからSモードをONにしておくとシャッター速度が一定(1/45秒)以下にはならないというもの。そのため暗く撮れてしまうわけだが、明るさはフォトレタッチで後から補正できても手ぶれの修正は難しいので合理的と言える。また、記録画素数は最高2272×1704ドットで、7sに搭載されていた画素補間による高画素記録モード(3072×2304ドット)は省略されている。



スロット部
背面左下にスマートメディアが、右端の部分にはバッテリが格納される。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン