日本ギガバイト「GA-8SIMLH」
FSBが400MHzの時代には、SiS650やVIA P4M266を搭載した安価なビデオ内蔵チップセットを使ったマザーボードが利用できたが、FSB 533MHzではIntel純正の「845G」マザーしか選択肢がなかった。今回紹介する日本ギガバイトの「GA-8SIMLH」は、SiS650をFSB 533MHz対応にした「SiS651」を搭載し、サウスブリッジにはUSB 2.0対応のSiS962Lを採用する845G対抗のマザーボードである。
SiS962Lとは
GA-8SIMLHはMicro ATXフォームファクタのPentium 4用マザーボードだ。スロットはAGP×1、PCI×3、コネクタは、シリアル×1、パラレル×1、USB×2、オーディオ、ゲームのほか、オンボードでRealtekのLANチップを搭載しておりLAN端子もある。このほか基板上には2つ目のCOMポート、および2つのUSBブラケット用コネクタがあり、標準あるいはオプションでCOM×2、USB×6の構成にできるものと思われる。今回評価するのは製品前のサンプルで、コネクタ類とUSB 2.0のドライバについては不明であり、本稿では性能面について評価していく。ちなみにオンボードのSiS962Lサウスブリッジは、従来の961に比べ、ATA133×2とUSB 2.0×6をサポートする点が改善点。この上位に、IEEE1394×3もサポートするSiS962も登場予定だ。ノースブリッジとの接続はSiS独自のMulTIOLプロトコルで、転送速度は533MB/秒となっている。
GA-8SIMLH。すでに販売中のSiS650による「GA-08SIML」の上位という扱いになる |
背面のコネクタ部分にはUSB端子は2つ。LAN端子も備えている |