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テンプスタッフ、ITエンジニアに特化した派遣会社を設立

2002年06月11日 23時39分更新

文● 編集部 矢島詩子

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テンプスタッフ・テクノロジー代表取締役の水田正道氏

人材総合サービス会社のテンプスタッフ(株)は11日、同社のIT専門事業部門を分離・独立させ、IT業界への人材派遣を専門とする新会社“テンプスタッフ・テクノロジー株式会社”の設立を発表した。
8月1日から労働者派遣許可を取得し、事業を開始する。同社はテンプスタッフ(株)が100%出資し、グループ会社のひとつとして加わる。

同社によると、深刻な不況とはいえど、とりわけネットワーク専門知識を持つエンジニアは常に人材が不足している状況と説明。そこで時代のニーズに合わせて即戦力となるITエンジニアを供給することを目的に、今回の分社化を決定。
さらに2004年4月には新卒のエンジニアを100人雇用して人材育成を行ない、IT分野における、国内最大の人材供給企業となることを目標にすえているという。

新宿・銀座・横浜・幕張・大宮・大阪・名古屋・刈谷の8拠点で業務をスタートし、2003年3月には9500人の登録スタッフと105億円の売り上げを見込んでいる。

テンプスタッフ社長の篠原欣子氏

テンプスタッフ代表取締役で、テンプスタッフ・テクノロジーの代表取締役会長、篠原欣子氏は「テンプスタッフの持つ22社のグループ会社の中でも規模的に大きい。テンプスタッフの精鋭を投入しており、非常に期待しているグループ会社である」と述べた。

また、代表取締役社長に就任した水田正道氏は今回の分社・新規設立について、「これまで、弊社の事務派遣のサービスをご利用いただいてきたが、このビジネスモデルも完全に限界に来ていることを痛切に感じている。より今まで以上にお客様のニーズにお答えするために、高度に育成された人材を派遣することが重要と考えている。ベストな方法として分社化させ、IT分野に特化することと判断した」と述べた。

具体的な流れとしては、まず希望者は同社での採用説明会に参加し採用試験を受験する。採用決定後、それぞれのスキルなどに応じた教育プログラム“Proシリーズ”を受講する。

“Proシリーズ”には“JavaPro”(Java、XMLのプログラマー)、“NetPro”(Ciscoルータを中心としたネットワーク運用管理の実務)、“ServerPro”(Unixサーバーを使用したサーバーの運用・監視の実務研修)の3つが用意されており、それぞれ2週間~2ヵ月間の研修を行なう。実務経験の豊富な人材が講習にあたり、実務に即した指導がされるという。この教育費用は全額テンプスタッフ・テクノロジーが負担する。

また、研修に入った人材すべてに対してきちんと仕事を紹介し、就業後もスキルアップ・資格取得バックアップを行なうという。

今後は3DCAD、ウェブサイトのディレクションが行なえるクリエーターを養成するプログラムも設立される予定。

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