(株)スタジオブルテリアは10日、モバイル機器やカーナビゲーションシステム、デジタル情報家電向けの動画・アニメーション再生ソフトウェア『FLX Player(エフエルエックス プレイヤー)』を発表した。
『FLX Player』は、データ容量や処理性能、ネットワーク帯域などのリソースが限られている機器上で、動画やアニメーションの再生を可能とするソフトウェア。モバイル機器やワイヤレス機器、カーナビゲーションシステム、デジタル情報家電などの液晶機器、システムLSIに搭載するための技術開発を進めており、今後、家電メーカーなどとの提携を積極的に展開していく予定としている。
同ソフトウェアは、同社独自のオブジェクト制御技術“ORC(オーク:Object Runtime Control)”の採用により、静止画、動画コーデック、アニメーション、テキスト、音声などのオブジェクトを再構成し、表示画面に動画像を生成する。アセンブラ、C、Java、各種スクリプトなど、ターゲット機器に適した言語で記述できる。
ORCやFLX Playerを応用したサービスとして同社は、セイコーインスツルメンツ(株)と(株)クワッドエレメンツと共同で、Javaアプリ対応携帯電話向けの動画配信サービス“AniCaJp(アニカジェイピィ)”を5月31日に開始している。同サービスでは、Javaで記述されたFLX Playerをダウンロードすることで、静止画しか見られない携帯電話で動画を再生できる。