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ディスクリート、『3ds max』ベースの3DCGアニメーションソフトを9万8000円で発売

2002年06月01日 00時43分更新

文● 編集部 佐々木千之

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オートデスク(株)のディスクリート部門は31日、都内で記者発表会を開催し、3Dウェブコンテンツ、3DCGアニメーション作成ソフト『plasma(プラズマ)』(日本語版)を7月下旬に発売すると発表した。価格は9万8000円(アカデミック版は4万9000円)。

『plasma』のパッケージ『plasma』のパッケージ
plasmaのメイン画面
plasmaのメイン画面

plasmaは、ディスクリートの放送、映画、ゲームなどのプロフェッショナル用途向けの3DCGアニメーション作成ソフト『3ds max』をベースとして、3Dウェブコンテンツデザイナー向けに開発した製品。メニュー構成などのユーザーインターフェースは3ds maxから、一般的な2Dのウェブデザインツールに近いシンプルなものにした(※1)という。

※1 3ds maxのスクリプト(MAX Script)機能をサポートしており、これを利用してユーザーがオリジナルのメニューを作成できる。

plasmaの特徴
plasmaの特徴。3Dウェブコンテンツデザイナーや、3DCGの初心者向けと位置づけている
plasmaのキャラクターアニメーション作成機能
plasmaのキャラクターアニメーション作成機能(コンストレイント機能)

3ds maxの機能のうち、“モーションブラー”など一部の高度な機能は省いているほか、レンダリングサイズが最大64万ピクセル(800×600、1600×400ドットなど)という制限があるものの、キャラクターアニメーション関連機能では、3ds max(定価49万8000円)とプラグインソフト『character studio』(定価19万8000円)を使って可能になる機能についても標準でサポートしており、非常にコストパフォーマンスの高い製品となっている。ただし、3ds max形式のファイルを読み込むことはできるが出力はできないため、廉価な3ds maxとしての利用はできない。

Flash形式のファイルを出力してプレビューしているところ
Flash形式のファイルを出力してプレビューしているところ
インバースキネマティクス機能も備えている
インバースキネマティクス機能による、キャラクターの動きのコントロールが可能

plasmaで出力可能なファイル形式は、VRML、dxf(※2)、avi、mov、png、jpeg、tiff、bmpなどに加え、『Macromedia Flash』(swf、swfv)、『Macromedia Director Shockwave3D:』(w3d)、『Adobe Illustrator』(ai)をサポートする。

※2 dxf:Drawing eXchange Format。オートデスクのCADソフト『Autodesk』が使用するCADデータファイル形式の1つ。CADソフトのデータ交換用のファイル形式として、デファクトスタンダードになっている。

物理シミュレーションの設定画面
物理シミュレーションの設定画面

plasma内蔵のFlash/Shockwave3Dレンダラーによるファイル出力は、3ds maxではサポートされていないplasma特有の機能で、plasmaで出力したファイルをMacromedia FlashやMacromedia Directorでさらに加工したり、オーサリングできる。Shockwave3D形式ファイルでは、ShockwaveがサポートするアイルランドのHavok社の物理シミュレーション機能にも対応している。

plasmaの動作環境は、OSがWindows 2000(推奨)、Windows 98SE、Windows XP、ハードウェアとしては動作クロック300MHzのプロセッサー(デュアルプロセッサー対応)、RAM128MB以上(256MB以上推奨)、300MBのHDDスワップ領域(1GB以上推奨)、OpenGLおよびDirect3Dハードウェアアクセラレーターをサポートするグラフィックスカード(1024×768ドット16bitカラー以上をサポートするもの)。入力ファイル形式はAdobe Illustrator、3ds max(3ds、max)、VRML、『ESRI ArcView』形式(SHP)。現時点ではMac OSやLinux向けの予定はないという。

ディスクリートが提供している製品群
ディスクリートが提供している製品群

プロダクトマーケティング担当の一ノ瀬氏によると、ウェブ上の3Dコンテンツ(Web3D)が注目を集めつつあり、米国調査会社によると2007年には100万サイトがWeb3D対応になるという。3ds maxの機能を受け継ぐplasmaは、多くのWeb3D対応ツールのフォーマットに対応している上、3ds maxと比較して廉価であり、同じ価格帯の3Dアニメーションツールとしては圧倒的な機能を備えているとしている。また、マクロメディア以外のWeb3Dツールメーカーもplasma向けのファイル出力用プラグインを提供するという動きを見せており、米Viewpoint社は6月にプラグインを出荷するとアナウンスしているという。

plasmaは販売代理店の(株)トゥーを通じて販売し、通常版(9万8000円)、アカデミック版(4万9000円)を合わせて、年間1万5000本を目指すとしている。

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