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ディスクリート、3D合成/ペイント/アニメーションツール『combustion 2』を発表

2001年10月23日 09時24分更新

文● 編集部 中西祥智

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オートデスク(株)のディスクリート部門は22日、ペイント、3D、アニメーションなどを合成して編集できる統合アプリケーション、『combustion(コンバッション) 2』を発表した。

『combustion 2』
『combustion 2』

combustion 2は、デザイナーやアニメーター、アーティストのための、3D統合ソフト。今回新たに追加した機能は、HDTVや64bitカラーへの対応、OpenGLへの対応、プロセスをツリー状に表示して編集できる“スケマティックビュー”など。

“スケマティックビュー”
“スケマティックビュー”

スケマティックビューでは、エフェクトなどの処理ごとにプロセスのブロックを表示し、それらをワイヤーで接続して接続してツリー状にすることで、実際の処理を規程する。画面は自由に拡大縮小が可能で、またそれぞれのプロセスのブロックの中でも、動画を再生できる。ワイヤーによるそれらの接続や、プロセスの順番の入れ替えは、ドラッグ&ドロップで簡単に行なえる。

おむすび型のパスの上をテキストが回っていく
おむすび型のパスの上をテキストが回っていく。パスの形状は自由に変えられる
テクスチャーを貼り付けた
テキストにテクスチャーを貼り付けた。文字の位置や字間、字の向きから大きさまで、自由に設定できる

また、新しいテキストジェネレータによって、タイトルロール、テキストロール、複雑なアニメーションテキストなどが、簡単に生成できるという。テキスト全体を上下左右にスクロールさせるのは、スライドバーを操作するだけで可能。そのほかにも、設定したパスに沿ってテキストを動かしたり、文字の大きさや向き、字間などを自由に変化させられる。

さらに、OpenGLに対応したことにより、2D、3Dのレンダリングが高速に行なえるようになった。同日行なわれた記者発表会では、アニメーション画像を各レイヤーに分けて立体的に表示し、視点を自由に変更する間も、スムーズなアニメーションが表示されるというデモを行なった。

2Dアニメーション
画面では分からないが、文字やその周囲の枠、3本の矢が動いている
別々のレイヤーで構成されている
上の画像は、別々のレイヤーで構成されている。それをあらゆる角度から見ることができる。視点を変えている間も、アニメーションはグリグリ動いている

combustion 2では、実写とCGの合成も容易に行なえる。その際、フィルム上のグレイン(粒子ノイズ)を軽減したり、逆にCGにグレインを追加したりして、実写とCGを違和感なく合成するという。

実写の犬とCGのドッグフード
犬は実写で、飛び散るドッグフードとその皿はCG

動作環境は、Windows版がWindows NT 4.0/2000対応で、クロック周波数200MHz以上のx86プロセッサー(デュアルPentium III以上推奨)、512MBのメモリー(1GB以上推奨)などが必要。Macintosh版は、Mac OS 9.0以上およびMac OS X対応で、PowerPC G3/G4-200MHz以上、512MBのメモリー(1GB以上推奨)、QuickTime3.0以降が必要になる。

価格は49万8000円で、前バージョンからのアップグレード版価格は12万8000円。また、教育機関向けには、標準価格15万円、アップグレード価格7万円で提供する。出荷は、北米では12月中旬、日本では2002年1月25日を予定している。

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