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DSC-MZ2

DSC-MZ2

2002年05月14日 00時00分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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DSC-MZ2

三洋電機

6万2000円

「動画デジカメ」の愛称を持つ三洋の「DSC-MZ1」に後継機種が登場した。「DSC-MZ2」はボディや光学系/撮像素子に大きな変更はないが、画質の向上を始め細かな機能アップが図られている。

細かく機能アップして
画質を改善

写真1 DSC-MZ2の背面。液晶に表示される半円形のメニューはダイヤルを回すとともにクルクルと回転し、ダイヤル内のカーソルでサブメニュー項目を選択できる。
 DSC-MZ2は、1/1.8インチ有効195万(総211万)画素CCDと光学2.8倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラだ。撮像素子やレンズ、microdrive対応のCF TypeIIカードスロット、単3電池×2本の電源といった仕様は前モデルであるDSC-MZ1からほとんど変更されていない。ボディデザインも、グリップ部のラバー素材の色と形状に変更がある程度でサイズや重量も同一だ(写真1)。
 画質面のチューンとしては、ローパスフィルタの変更により黒表現が改善されたほか、新開発の信号処理LSIにより階調/色の再現性や解像感を向上させている。



写真2 本体上面のスイッチレイアウトもMZ1と同じで、日本語表記が分かりやすい。レンズは単段式だが大きく伸張する。
 MZ1から継承する撮影機能として、「ワイドレンジショット」「ピクトライズ300」「リアルカラーイコライザ」を搭載しており、それぞれ画質のチューンが図られている。ワイドレンジショットは適正露出より1段上と1段下の画像を連続撮影し、それらを後に合成し、階調幅の広い画像を記録する機能。ピクトライズ300は補間によって300万画素相当(2000×1496ドット)の画像を記録する機能だ。この2つに関しては、いずれも合成/補間の画像処理を改善することによって画質の向上を図っているが、操作上の違いはない(ON/OFFの選択のみ)。



写真3 単3電池2本は下から、CFカードは側面から挿入する。付属する電池は2本だが4本同時充電可能な充電器が付属し、MZ1/MZ2本体には電池放電機能も搭載されているため、充電池のリフレッシュなどに気遣う人には魅力が高い。
 リアルカラーイコライザは撮影時に色調補正を行うもので、色相と彩度を変更することで特定の色域のみを鮮やかにしたり色合いを変えて記録する機能だ。MZ1ではカメラ内のメニューでしか色調整を行えなかったが、MZ2では付属のアプリケーションを使ってPC上で調整したパラメータをCFカード経由で取り込むことが可能になった。さらに、色を変更するポイントが、MZ1やMZ2内のメニューでは6カ所(R/G/B/C/M/Y)だけだが、PC上で設定する場合は中間色を含めて12カ所で調整できる。



画面1 付属ソフト「Real Color Equalizer」の画面。元画像が左、色変換後の画像が右。12色モードで色空間を変更しており、各色の色相と彩度が画面下に、色空間のチャートが手前のウィンドウに表示される。
 細かな点としては、画像の上に文字(最大15×9行、ひらがな/カタカナおよび英数字などの1byte文字)を書き込む機能が新たに付いたほか、メニューが半円形のアイコン列で表示されてダイヤル操作でクルクルと回るようになった。このインターフェイスは400万画素の上位機である「DSC-AZ1」と同様だが、使ってみるとダイヤル表面が滑りやすいなどAZ1における使いにくい点がそのまま継承されているのは残念だ。



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