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ソニー、“バイオノート”夏モデルを発表――変身するバイオ“バイオノートNV”が登場

2002年05月13日 15時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニー(株)は17日、“バイオ”のノートパソコンの夏モデル新製品を発表、“バイオノートGR”、“バイオノートFX”、“バイオQR”、“バイオノート505”、“バイオノートSR”のほか、今回より新シリーズ“バイオノートNV”が追加された。

“バイオノートNV”は、取り替え可能なベイユニット“エンターテインメントベイ”を備えたA4サイズのノートパソコンシリーズ。出荷時はFDDベイユニットを標準装備しているが、ほかにNet MD対応MDドライブを搭載した“Net MDベイユニット”、テンキーボードを搭載した“テンキーベイユニット”、コンパクトウーファーを搭載した“コンパクトウーファーベイユニット”が用意されており、ベイを抜き差しすることでパソコン本体にそれぞれの機能を付加できる。同社は、ユーザーの多種多様な利用シーンに対応するため、このバイオノートNVを開発したという。コンセプトは“変身するバイオ”。

バイオノートFX
変身するバイオ“バイオノートNV”。本体の右側に並んでいるのが各種ベイユニットで、これらを装着することでさまざまな機能を付加できる

“Net MDベイユニット”は、Net MD対応の音楽用レコーダブルMDドライブを搭載したユニット。バイオノートNVはOpenMG対応音楽ファイル管理/再生ソフト『SonicStage Ver.1.2 for VAIO』をプレインストールしているため、Net MDベイユニットを装着することで、ノートパソコン本体だけで音楽CDからMDに音楽データを転送できる。搭載されているMDドライブはバイオノートNV用に開発された薄型ドライブで、スロットイン形式。MDLP2(16倍速)/MDLP4(32倍速)に対応し、MDLP4の場合320分の録音が可能。

“テンキーベイユニット”は、キーピッチ19mm/キーストローク3mmのテンキーボードを搭載したユニット。使用時にテンキーを引き出す形式となっており、使わないときは本体に収納可能。テンキーを引き出すと自動的にNum Lockがかかり、本体のキーボードが連動することなく文字入力が行なえる。

“コンパクトウーファーベイユニット”は、バスレフレックス方式のウーファー用ユニット。同ユニットを装着することで、本体内蔵のスピーカー音に低音域を増強できる。

そのほか、エンターテインメントベイ用のウエイトセーバーも用意されているが、ただのウエイトセーバーではなく、中にメモリースティックと名刺が入れられるようになっている。

エンターテインメントベイのインターフェースはUSBで、基本的にホットスワップに対応しており、本体起動中に抜き差しすることが可能。

Net MDベイユニット
Net MDベイユニット

バイオノートNVは、『PCG-NV99M/BP』、『PCG-NV77M/BP』、『PCG-NV55/BP』の3モデルが用意される。

PCG-NV99M/BPは、すべてのエンターテインメントベイ(FDDベイユニット/Net MDベイユニット/テンキーベイユニット/コンパクトウーファーベイユニット)が付属し、2.4GHzワイヤレスLAN(最大通信速度11Mbps/最大距離見通し100m/IEEE802.11/802.11b準拠)を搭載したモデル。40GBのHDD(Ultra ATA/100)と、15インチSXGA+対応TFTカラー液晶ディスプレー(1400×1050ドット/1677万色)を備えている。

PCG-NV77M/BPは、エンターテインメントベイのうち、FDDベイユニット/Net MDベイユニットのみが付属するモデルで、30GBのHDD(Ultra ATA/100)と、15インチXGA対応TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を備える。

PCG-NV55/BPは、FDDベイユニットのみ付属するモデルで、30GBのHDD(Ultra ATA/100)と、15インチXGA対応TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を備えている。

3モデルとも、CPUに拡張版SpeedStepテクノロジー搭載モバイルPentium 4-M-1.60GHzを採用し、256MBのメモリー(DDR SDRAM)を搭載する。チップセットはIntel 845チップセット、グラフィックスアクセラレーターはATI MOBILITY RADEON 7500で、ビデオメモリーは16MB。

また、CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを内蔵(固定式)、書き込み/読み込み速度は、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み10倍速、CD-ROM読み込み24倍速、DVD-ROM読み込み8倍速となっている。

PCカードスロットはTypeIII×1またはTypeII×2(CardBus対応)で、ポインティングデバイスはインテリジェントタッチパッド。キーボードは約19mmピッチ/キーストローク約3mmの91キー。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。

外部接続端子は、USB×3、i.LINK(S400)、ネットワークコネクター(100BASE-TX/10BASE-T)、ステレオヘッドホン出力、プリンターポート、マイク入力、シリアルポート、外部ディスプレー出力、モデム用モジュラージャック、AV出力。マジックゲート対応メモリースティックスロットも装備する。

バッテリーはリチウムイオンバッテリー。バッテリー駆動時間は、バッテリー『PCGA-BP2NX』使用時で2~3.5時間。本体サイズは幅336×奥行き276.1×高さ53.3mm、重量は3.7kg(バッテリーおよびウエイトセーバー装着時)。

OSはWindows XP Home Editionで、Microsoft Office XP Personalをプレインストールする。さらに、ノートパソコンとしては初めて、(株)セガのネットワークRPG『ファンタシースターオンライン』のCD-ROMを同梱する。もちろん、ゲームのキャラクター移動にテンキーベイユニットを利用可能。

また、初心者からヘビーユーザーまでさまざまなユーザーが利用することを考慮し、付属の本体取扱説明書にもこだわり、文字サイズを大きくしてイラストや説明図を多用した2色印刷の読みやすい説明書を用意するという。さらに、音楽編集などバイオで音楽を楽しむための使用法を紹介する音楽編説明書『VAIOで音楽を楽しもう』も付属する。

3モデルとも25日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は、PCG-NV99M/BPが30万円前後、PCG-NV77M/BPが27万円前後、PCG-NV55/BPが25万円前後。

また、エンターテインメントベイ用に、Net MDベイユニット『PCGA-MDN1』とテンキーベイユニット『PCGA-TKN1』が単体製品として本体と同じく25日に発売される。いずれも本体に付属するものと同じ仕様で、価格はオープンプライス、予想小売価格はPCGA-MDN1が2万7000円前後、PCGA-TKN1が5000円前後。

テンキーベイユニット
テンキーベイユニット

なお、ソニーマーケティング(株)が運営するECサイト“ソニースタイル”では、液晶ディスプレー(SXGA+/XGA)やワイヤレスLANの有無、ベイユニット、Office XPの有無などを選択できるモデル『PCG-NV90』も用意される。

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