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先に入荷していたFSB 133MHz(Quad Pumped 533MHz)版Pentium 4の販売がとうとうスタート。足並みこそ揃ってはいないものの、複数ショップ店頭に2.40BGHz、そして2.26GHzが並んでいる。また、Pentium 4用のパフォーマンス市場向けチップセットと位置づけられる“i850”の後継で、システムバス533MHz版Pentium 4に対応する“i850E”搭載マザーボードもあわせて販売開始。一挙4モデルが店頭に並んだ。
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パッケージに貼られたスペック一覧 |
7日に発表された新型Pentium 4は2.53GHz、2.40BGHz、2.26GHzの3製品。このうち、史上最高クロックのx86 CPUとなるPentium 4-2.53GHzだけは次回以降の入荷となるようで今回は店頭に並んでいないが、いずれもFSBが100MHzから133MHzに引き上げられ、システムバスが400MHzから533MHzへと上がっているため、必然的にシステムバス帯域も3.2GB/秒から4.2GB/秒へと上がっているのが最大の特徴だ。システムバス帯域幅の引き上げにより、一度に大量のデータを処理する必要がある場合にパフォーマンスの向上が期待できるだろう。一方で、0.13μプロセスで製造される、512KBのL2キャッシュを搭載し、1.50VのVCoreで駆動するという仕様は現行のNorthwoodコア版Pentium 4とまったく同じで、劇的な変化は生じていない。
i850マザーで使っていたRIMMモジュールは使えない?!
i850Eマザーにはシステムバス533MHz時のメモリサポートに制限が
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システムバス533MHz版Pentium 4対応製品として発表と同時に販売が始まったのはIntel製のi850EマザーボードでATXフォームファクタを採用する「D850EMV2」「D850EMV2L」と、MicroATXの「D850EMD2」「D850EMD2L」の4製品。i850Eは現行のi850をシステムバス533MHz版Pentium 4へ対応させたもの、という位置づけの製品である。このため、ICHも従来どおり“ICH2”で、i845E/GでサポートされたUSB2.0コントローラ内蔵ICH“ICH4”は組み合わされていない。GigabyteやMSIなどが850EにICH4を組み合わせた製品の投入を検討しているようだが、それが市場に出てくるにはまだしばらく時間がかかりそうだ。
ただし、メモリサポートには大きな変化がある。Intelによるメモリのバリデーションを見てみると、i850Eでは“PC800-40”タイプのRDRAMしかサポートされていないことがわかる。単純にユーザー数の問題からか、これまであまり重要視されてこなかったが、RDRAMにはRAS(Row Address Strobe)の違いによって40nsモデルと45nsモデルの2種類があり、多くの場合はモジュールのヒートスプレッダ部分にその記載がある。簡単に言えばCAS Latencyと同じく、メモリアクセスの遅延設定に関する表示だ。CL=3より2.5、2.5より2の方がレイテンシが低く、高速であるように、RASも45nsより40nsの方がより高速なメモリアクセスが可能になるため、システム全体の速度が向上する。
問題はこのPC800-40タイプのRDRAMがほとんど流通していないことにある。「未だ見たことがなく、入荷するかどうかも不明」というメモリの代理店があるほどの流通量であるため、しばらくは手に入らないか、入るとしても入手性は極めて悪くなりそうだ。現在のところ、すべてのボードに当てはまるかどうかからないが、編集部で試したところ、Samsung製のPC800-45タイプ128MBモジュール“MR16R0828BN1-CK8”でD850EMV2Lは問題なく動作したため「PC800-45タイプでは絶対に動かない」わけではないのだろうが、あくまで保証外となる点には注意したい。これまでi850マザーボードで利用していたRDRAMをそのままi850Eマザーボードでも利用しようと思っていた人は、人柱になる覚悟を決めるか、もうしばらく情報が集まるのを待つ必要があるだろう。
ボードレイアウトは従来製品そっくり
NEC製のUSB2.0コントローラを標準搭載
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今回登場したIntel製のリファレンスマザーボードはi850マザーボードである従来製品によく似たレイアウトを採用。拡張スロットはATXの2モデルがAGP×1、PCI×5、CNR×1で、MicroATXモデルだとPCIが3本と、これまたまったく同じ仕様。AGPスロットの延長線上にサウンド入力コネクタがあり、一部ビデオカードが物理的に干渉してしまう場合があるのもこれまでどおりだ。しかし従来製品では特別モデルだけが採用していたNEC製のUSB2.0コントローラを標準で搭載し、ポート数に応じて最高転送速度が下がってしまうICH4以上のUSB2.0機能を提供しているのは、見逃せないところではある。
CPU、マザーボードともに静かな出足
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ATXとMicroATXではPCBの色が微妙に異なっている |
ゴールデンウィーク直後の平日ということもあってか、新型Pentium 4、i850Eマザーボードともに落ち着いた出足。FSBが引き上げられただけで、CPU/チップセットともに注目の新機能を搭載しているわけではないというのが「開店前から待っていたという人もなく、いたって静か」(複数ショップ)というデビュー初日を迎えた理由と言えそうだ。複数ショップによると、5月末に予定される価格改定で大きく値下がるとのことで、本格的な普及はそこからということになるかもしれない。
なお、一部ユーザーが注目していた、システムバスと同じ4.2GB/秒の帯域幅を持つPC1066 RDRAMだが、i850Eにおいて標準ではサポートされない。また、現在のところPC1066 RDRAMの単品販売が始まる見込みもない。一部マザーボードベンダはオーバークロックでPC1066をサポートし、メモリをパッケージにバンドルして販売すると言われてはいるが…。
価格 | ショップ |
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Pentium 4-2.40BGHz | |
\74,800 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
\74,979 | TSUKUMO eX. ツクモParts王国 |
\75,800 | 高速電脳 |
\76,770 | OVERTOP |
\78,780 | コムサテライト2号店 |
\78,800 | コムサテライト1号店 コムサテライト3号店 |
\79,980 | クレバリー1号店 WonderCity |
\86,000 | ラオックス PC・DO SHOP |
\87,199 | ソフマップ1号店 Chicago |
Pentium 4-2.26GHz | |
\57,800 | 高速電脳 |
\57,979 | ツクモParts王国 |
\58,770 | OVERTOP |
\58,979 | TSUKUMO eX. |
\59,800 | クレバリー1号店 コムサテライト3号店 WonderCity |
\61,499 | ソフマップ1号店 Chicago |
\65,000 | ラオックス PC・DO SHOP |
Intel D850EMV2 | |
\21,799 | TSUKUMO eX. |
\22,780 | コムサテライト3号店 |
\22,800 | クレバリー1号店 高速電脳 WonderCity |
\23,300 | ラオックス PC・DO SHOP |
Intel D850EMV2L | |
\23,480 | コムサテライト2号店 |
\23,770 | フェイス |
\23,800 | 高速電脳 BLESS 秋葉原本店 |
\23,950 | OVERTOP |
\23,980 | コムサテライト3号店 |
\24,700 | ラオックス PC・DO SHOP |
\24,800 | クレバリー1号店 WonderCity |
Intel D850EMD2 | |
\21,480 | コムサテライト2号店 |
\21,500 | コムサテライト3号店 |
\21,800 | 高速電脳 |
Intel D850EMD2L | |
\22,800 | 高速電脳 コムサテライト2号店 |
\22,970 | フェイス |
\23,350 | OVERTOP |
\23,780 | コムサテライト3号店 |
