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週末には本格販売開始か?! 複数ベンダのi845E/Gマザーがまたしても店頭に並ぶ

2002年05月17日 21時42分更新

文● 小磯

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T-ZONE.PC DIY SHOP店頭
T-ZONE.PC DIY SHOPで販売が始まったGigabyte製i845E/Gマザーボード

 20日に発表されるのが公然の秘密となっている、FSB 133MHz(Quad Pumped 533MHz)版Pentium 4対応の“i845E/G/GL”チップセット。それを目前に控えた今週末から、複数ショップがi845E/G/GL搭載マザーボードの本格販売が始まる気配だ。すでに一部ベンダの製品が店頭に並んでいるほか、複数ショップが明日からの販売開始を編集部の取材に対して予告、もしくは示唆している。



GA-8IEXPパッケージ
「GA-8IEXP」パッケージ

 17日の段階で店頭に並んだのはGigabyteとEPoX製のi845E/Gマザーボード。GigabyteからはMCH上に置かれる金色のチップクーラーが目を引くi845E搭載の「GA-8IEXP」「GA-8IEX」、i845G搭載の「GA-8IGX」合計3製品。EPoXからは先に販売が始まっている製品のIDE RAID搭載モデル2製品が登場した。



金色チップクーラー
金色のチップクーラー。3製品すべてに搭載されている
GA-8IEXP GA-8IEX
「GA-8IEXP」「GA-8IEX」

 GA-8IEXPはオンボードの機能豊富な最上位モデル。Gigabyte独自のBIOS保護機構“DualBIOS”を搭載し、ICH4内蔵コントローラによってUSB2.0とネットワーク接続をサポートするほか、Creative製のサウンドチップにUltra ATA/133に対応するPromise製のIDE RAIDコントローラ、VIA製のIEEE1394コントローラを搭載するのが特徴だ。その廉価版にあたるGA-8IEXはIDE RAIDとIEEE1394コントローラが省かれたモデルとなっている。ともに同梱するマニュアルが簡易版のため、FSBやVCoreなどの設定については不明。



GA-8IGX
「GA-8IGX」
インターフェイス

 一方GA-8IGXは、GA-8IEXP/8IEXとは微妙に異なる基板レイアウトを採用した製品。ICH4内蔵コントローラによってUSB2.0とネットワーク接続をサポートするのはGA-8IEXP/8IEXと同じだが、このほかのオンボード機能はDualBIOSとアナログ6ch/デジタル出力に対応したRealtek製のAC'97コーデック“ALC650”となっている。FSBは100MHzからなんと355MHzという、これまでにない高クロックまでを1MHz刻みで設定可能。もちろん動作するわけはないのだが、設定だけならシステムバス1420MHzという前代未聞のクロックまで到達できるというわけだ。VCoreは1.100V~1.850Vの範囲を0.025V刻みで設定可能。気になるメモリ設定だが、マニュアルによればFSBに対してx2.66、つまり177MHzのDDR=354MHzの設定ができるもよう。直接PC2700(DDR333)の設定が行えるわけではないが、マージンのあるPC2700 DDR SDRAMやそれ以上のメモリを用いれば、i845E/G仕様上の上限であるPC2100(DDR266)を大きく上回るメモリパフォーマンスが期待できるかもしれない。


最近のマザーボードではお馴染みとなった各種ブラケット。GA-8IEXPはUSB2.0×4とIEEE1394×3、デジタル出力ブラケットを、GA-8IEXとGA-8IGXはUSB2.0とデジタルサウンド出力のブラケットを同梱する
USB2.0&IEEE1394ブラケット デジタル出力ブラケット

 ちなみにGigabyte製マザーボードにはそれぞれGigabyteオリジナルグッズが同梱されている。また、代理店によっても微妙に異なり、リンクスインターナショナル扱いのものには同社製の自作初心者向け組み立てマニュアルが同梱されている。製品そのものには違いがないので、パッケージに貼られているシールで見分けるといいだろう。

携帯電話ストラップ 「親切なパソコン組み立てマニュアル」 CPUの装着
製品によってGigabyte製の携帯電話ストラップやマウスパッド、カレンダーのいずれかが同梱されているリンクスインターナショナル扱いのパッケージに同梱の「親切なパソコン組み立てマニュアル」中身は自作初心者に向けた解説本。パーツの解説から始まって実際の組み立て、オーバークロックにまで言及している
EP-4G4A+パッケージ

 同時に登場したEPoX製品は先に登場したi845Eマザーボード「EP-4BEA」とi845Gマザーボード「EP-4G4A」のそれぞれバリエーションモデル。「EP-4BEAR」はHighPoint製コントローラによるUltra ATA/133対応のIDE RAID機能が付加された製品で、「EP-4G4A+」はそのIDE RAIDコントローラのほか、Realtek製のコントローラによるネットワーク機能も追加されている。



EP-4BEAR EP-4G4A+ IDE RAIDコントローラ
「EP-4BEAR」「EP-4G4A+」。ICH4ではなく、Realtek製コントローラによってLAN接続をサポートするHighPoint製のIDE RAIDコントローラ
EP-4G4A
再入荷を確認できた「EP-4G4A」だが、なぜかパッケージが従来の派手なモノから様変わりしていた。ちなみに価格はOVERTOPで1万8300円

Gigabyte製マザーは明日から取扱店拡大
このままなし崩し的に、という可能性も?

こっそり陳列
棚の片隅にこっそりと陳列しているショップ。状況次第では販売を開始するところが少なくなさそうだ

 Gigabyte製マザーボード3製品については、このほかにもサトームセンパソコン館 PC isLand、パソコンハウス東映など数店が「18日(土曜)から販売する」と予告。このほか「他店の動向を見ながらだが、販売するかもしれない」とするショップもかなりの数確認できた。また、すでに一部で販売が始まっているEPoXだけでなく、世界シェア大手数社以外の複数ベンダからは「販売して構わない」というアナウンスが各代理店へ流れているようで、大手であるGigabyte製品の本格流通がトリガーとなってそのままなし崩し的に製品が店頭へ並ぶ可能性も否定できない。最悪の場合、18日になってみるとGigabyte製品の販売が中止されている可能性も一方ではあるものの、i845E/G/GLマザーボードを正式発表前に手に入れたいのなら、明日アキバへ行ってみる価値は十分にある。


17日現在の価格情報
価格ショップ
GA-8IEXP
\22,800T-ZONE.PC DIY SHOP
\22,900OVERTOP
GA-8IEX
\16,800T-ZONE.PC DIY SHOP
\17,200OVERTOP
GA-8IGX
\17,800T-ZONE.PC DIY SHOP
\19,300OVERTOP
EP-4BEAR
\19,200OVERTOP
EP-4G4A+
\20,800OVERTOP
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