(株)東芝は18日、“Pocket PC 2002”を搭載した携帯情報端末“GENIO e(ジェニオ イー)”の新製品として、400MHz動作のインテルPXA250プロセッサー、4インチTFT液晶ディスプレー、拡張ユニット用スロットを搭載したスタンダードモデル『GENIO e550G』(CET0300A)と、1GBのマイクロドライブをセットにした1GB MDモデル『GENIO e550G/MD』(CET0300B)の2製品を発表した。価格はオープン。『GENIO e550G』は5月下旬、『GENIO e550G/MD』は6月に発売する予定。オンライン直販の価格は『GENIO e550G』が6万7800円、『GENIO e550G/MD』が9万9800円の予定。
『GENIO e550G』 |
『GENIO e550G』は、2001年11月20日に発表した『GENIO e550X』の後継機種で、プロセッサーをStrongARM SA1110-206MHzからPXA250-400MHzに変更したほか、反射型TFT液晶ディスプレーのサイズを3.5インチから4.0インチに大型化したのが特徴。従来からの内蔵2スロット(SDIO対応のSDスロットとCFカードスロット(TypeII))に加え、『バッテリ拡張ユニット』や『PCカード拡張ユニット』などのオプションを装着するための拡張ユニット用スロットを装備した。また、クレードルのUSB端子やオプションのUSBホストケーブルによりキーボードやFOMA端末などのUSB機器と接続できるようになった。本体サイズも幅が1mm、厚さが1.6mm小さくなったほか、重量も約10g軽くなっている。
『GENIO e550G』では、プロセッサーの動作周波数を可変できるほか、負荷に応じて周波数を自動的に切り替えるオートモードも設定できる(“ホームランチャ”画面のアイコンで設定)。メモリーは、RAMが64MB(SDRAM)、Flash ROMが32MB。液晶ディスプレーは低温ポリシリコンタイプでフロントライトを装備しており、解像度は240×320ドットで6万5536色表示に対応する。バッテリーは、アドバンストリチウムイオン充電池(1100mAh)を内蔵しており、400MHz動作時で約10時間、200MHz動作時で約13時間の駆動が可能。本体サイズは、幅76.5×奥行き15.9×高さ125mm。重量は約180g(電池込み)。1GB MDモデルは約190g。製品にはACアダプター、USBクレードルが付属する。
iモードやiアプリにも対応
アプリケーションソフトも強化された。米インシグニア・ソリューションズ社の“Jeode”プラットフォームによりPersonalJavaに対応し、Javaで作成されたコンテンツを利用できるようになった。専用ソフトとして、iモードサイトの閲覧やiアプリのダウンロードが行なえる『i-navigator』と、iアプリを動かすためのソフト『i-enabler』が付属する。そのほか、Excel、Word、PowerPointのファイルを閲覧するためのファイルビューワー『ClearVue Office』、音声読み上げソフト『GENIO-SPEECH』、GENIO e専用地図データ『モバイルアトラス for TOSHIBA』などが追加された。従来同様、Pocket Word/Excel/IEほかのPocket PC 2002が標準で搭載するソフトや、経路検索ソフト『JRトラベルナビゲータ』、辞書ソフト『辞スパ』(英和・和英・国語辞書)、電子本ビューワー『T-Time for PPC2002』、イメージビューワー『EasyViewer for GENIO e』も搭載する。
『バッテリ拡張ユニット』 |
『PCカード拡張ユニット』を装着したところ |
オプションの『バッテリ拡張ユニット』(CEX0121A)は、1500mAhのバッテリーを内蔵した拡張ユニットで、内蔵バッテリーと併用することで、400MHz動作時で最大20時間、200MHz動作時では最大25時間の駆動が可能となる。GENIO e550G装着時には、本体と合わせた厚さが22.7mmとなる。価格は1万3000円。『PCカード拡張ユニット』(CEX0122A)は、モデムカードやメモリーカード、HDDカードなどのPCカードを利用するための拡張ユニットで、1500mAhのバッテリーも内蔵する。装着時の厚さは28.7mm。価格は2万3000円。『USBホストケーブル』(CEX0120A)は4500円。そのほか携帯電話接続用ケーブルやサイドパネル、ケースなども用意する。