ヌリテレコム(株)は、各種サーバやワークステーションをネットワーク経由で管理するツール『NASCenter Net-ADM』を発売した。
『NASCenter Net-ADM』は、同社のワークステーション監視ツール『Net-DMS』の機能を拡張した製品。ネットワーク上にある機器の自動検出、監視などといった『Net-DMS』の機能を中心に、システムの稼働状況を監視する機能やサーバ監視機能などが強化されている。
システムは、「マネージャ」、「コンソール」、「エージェント」で構成される。「マネージャ」は、管理対象マシンのイベントメッセージ、ポートの稼働情報などをPostgreSQLに蓄積するサーバで、Linuxマシンにインストールされる。「コンソール」は、「マップウィンドウ」と呼ばれるGUIで管理対象マシンの稼働状況を表示したり、コマンドの実行などの機能を提供するインターフェイスで、Windowsワークステーションにインストールされる。「エージェント」は、各管理対象マシンにインストールされ、「マネージャ」にイベントメッセージや稼働情報を送信する。
今回発売されたシステムでは、Windowsマシンのデスクトップ管理機能、Linuxサーバの稼働状況監視機能、ネットワーク管理機能が提供される。今後のバージョンでは、さまざまなソフトウェアのライセンスを管理する機能や、Windows、UNIXサーバの監視機能などが追加されるという。
『NASCenter Net-ADM』の動作環境は以下のとおり。
- 『NASCenter Net-ADM』マネージャ
- CPU……Pentium III-600MHz以上
- HDD……400MB以上の空き容量
- メモリ……256MB以上
- 対応OS……Red Hat Linux 7.2、MIRACLE LINUX Standard Edition V2.0
- 対応データベース……PostgreSQL 7.2
- 『NASCenter Net-ADM』コンソール
- CPU……Pentium-600MHz以上
- HDD……20MB以上の空き容量
- メモリ……128MB以上
- 対応OS……Windows NT Workstation 4.0、Windows 2000 Professional
- 『NASCenter Net-ADM』エージェント
- CPU……Pentium-400MHz以上
- HDD……20MB以上の空き容量
- メモリ……64MB以上
- 対応OS……Red Hat Linux 6.2J/7.1/7.2、MIRACLE LINUX Standard Edition V2.0、Windows 98/2000 Server/2000 Workstation/NT Workstation 4.0/NT Server 4.0
製品の価格は、Windows版エージェント20ユーザーのシステムで59万円より。