GigabyteやMSIなどに続き、ASUSTeKからも“Apollo KT333”チップセット搭載マザーボード「A7V333」がデビュー。注目は価格で、これまでASUSTeK製品は他社の同スペック品に対して5000円以上高い値段がつけられることが珍しくなかったのに対し、今回は2000~3000円程度の差に収まっているのが印象的だ。代理店のユーエーシーによると、ASUSTeKは今後、従来とは異なった価格戦略を選択するもよう。事実上、ASUSTeKがアキバの価格競争に参加することとなった。
ASUSTeKの大きな転換点となるA7V333はオンボードのVIA製コントローラによりUSB2.0を標準でサポート。また、CMedia製のサウンドチップも搭載しており、Promise製のUltra ATA/133対応IDE RAIDコントローラとTI製のIEEE1394コントローラを搭載するかどうかの違いがある2種類が同時に店頭へ並んでいる。拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×5、DIMM×3。DIMMスロットすべてにPC2700 DDR SDRAMモジュールを差せるようになっており、これは「PC2700 DDR SDRAMを3本搭載できるようバグフィクスされた最新版のNorth Bridgeを搭載している」(ASUSTeK)からだという。具体的なリビジョンまでは現在のところ判明していないが、おそらく“A4”リビジョンと思われる。
オーバークロックの機能に目を向けてみると、FSBはBIOSから100~227MHzの範囲を1MHz刻みで設定できるほか、ボード上のディップスイッチによって最高230MHzの設定も可能。VCoreは1.100~1.850Vの範囲を0.025V刻みで設定できる。このほか、CPUの焼き付き防止機能“COP”(CPU Overheating Protection)やPOSTコードの音声読み上げ機能“ASUS POST Reporter”など、ASUSTeK製マザーボード独自の機能はKT266Aマザーボード「A7V266-E」から引き続いて搭載。安価になっても機能面での妥協はなさそうだ。
実売価格はIDE RAIDとIEEE1394搭載の上位モデルが2万1500円~2万2800円、非搭載の標準モデルが1万7800円~1万9800円。まだ他社と比べると若干高めの設定ではあるものの「通常どおりなら、いま店頭に並んでいる価格がおそらく卸値」と入荷担当者も漏らすように、ASUSTeK製品の初値としてはかなりお買い得。狙っていた人にはうれしいところだろう。今週末から来週にかけて複数ショップに入荷する見込み。
価格 | ショップ |
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“A7V333/PA/RAID/U2/1394”(USB2.0、サウンド、IDE RAID、IEEE1394オンボードモデル) | |
\21,500 | RockValley |
\21,780 | コムサテライト2号店 若松通商エルプラザ |
\22,800 | 高速電脳 コムサテライト3号店 |
“A7V333/PA/WOR/U2”(USB2.0、サウンドオンボードモデル) | |
\17,800 | RockValley |
\18,480 | コムサテライト2号店 |
\19,500 | コムサテライト3号店 |
\19,800 | 高速電脳 |