日本ヒューレット・パッカード(株)は18日、IAサーバーの新ラインアップ“hp servers”を発表した。
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IAサーバーの新ラインアップ“hp servers” |
従来、同社はUNIXサーバーをhp server、IAサーバーを“hp netserver”と別のブランド名で展開していたが、今後はhp serverというブランド名に統一する。これは、将来的にIA-64アーキテクチャーのサーバー上でUNIX(HP-UX)、Windows、Linuxの3つのOSをサポートするための布石だという。
今回発表した製品は、ラックマウント型で『XeonプロセッサMP』を搭載した『hp server rc7100』などの7機種29モデル。従来のラインアップよりもモデル数を増やした。ここ数年でこれほど大きなラインアップの入れ替えは初めてで、これはミッドレンジのサーバー市場のてこ入れを図るためだという。
rc7100は、CPUにXeon MP-1.4/1.5/1.6GHzを最大4個、チップセットは米ServerWorks社のGC-HE、メモリーは最大で8GB(DDR SDRAM)、HDDは最大367GB(5つのホットスワップ対応スロットを装備)を搭載可能。Xeon MPは、物理的には1つのプロセッサーがOSやアプリケーションからは2つのプロセッサーが存在するように見える“HyperThreadingテクノロジ”に対応している。ただし、同社によるとHyperThreading機能を出荷時に標準で動作する設定にするかどうかは未定だという。
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『hp server rc7100』 |
そのほかに、ホットプラグ対応の64bitPCI-Xスロットおよび64bitPCIスロットを4スロットずつ、また冗長構成の電源やファン、RAIDコントローラも搭載する。ハードに何らかの問題が発生したときに、故障部位をLEDで知らせる“ビジュアルダイアグ機能”も装備。サポートするOSはWindows 2000 Server/2000 Advanced Server/NT Server4.0/NT Server4.0 Enterprise Editionで、Red Hat Linux 7Jでの動作を検証済み。本体サイズは幅443.5×奥行き660×高さ157.5mmで重さは31.7kg。価格は142万円からで、5月1日に出荷を開始する。
また、rc7100と同様にXeon MP-1.4/1.5/1.6GHzを最大4個搭載可能な『hp server tc7100』、Xeon-1.8/2.0/2.2GHzを搭載する『hp server tc6100』およびPentium III-1.26/1.4GHz搭載の『hp server tc4100』は、幅216×奥行き619×高さ440mmのタワー型か、幅480×奥行き721×高さ216mmのラックマウント型の筐体を選択できる。
tc7100は最大8GBのDDR SDRAM、587.2GBのホットスワップ対応および146.8GBホットスワップ非対応のHDDを搭載できる。装備するスロットはホットプラグ対応の64bitPCI-Xスロットが2スロットおよび4bitPCIスロットが3スロット。価格は132万円からで5月1日に出荷を開始する。tc6100は価格が85万円から、tc4100は32万8000円からで、どちらも4月1日に出荷を開始する。
Celeron-950MHzを搭載する『hp server tc2100』とPentiium 4-1.7GHzを搭載する『hp server tc2110』は、幅205×奥行き460×高さ467mmのタワー型筐体に最大1.5GBのメモリー(SDRAM)、240GBまでのHDD(ホットスワップ非対応)を搭載できる。サポートするOSはWindows 2000 Server/NT Server4.0で、Red Hat Linux 7.1およびTurbo Linux Server 6.05での動作を検証済み。価格はtc2100が8万4000円、tc2110が13万9000円で4月1日に出荷を開始する。
なお、今回発表した製品は、tc2100およびtc2110を除くすべての機種がBTCO(Built To Customer Order)に対応しており、ユーザーはハード・OSの構成を変更できる。
