コンパックコンピュータ(株)は19日、同社のIAサーバ“ProLiant(プロライアント)ファミリ”において、ブレード型IAサーバー“ProLiant BL e-Classシリーズ”を発表した。併せてProLiantファミリをベースとしたシステムの設定やソフトウェアのインストールを効率的に行なうためのソフトウェア『Rapid Deployment(ラピッドデプロイメント)パック』を発表した。出荷は3月下旬に順次開始する。
これらの製品は、同社が2001年12月に発表したIAサーバーの新ビジョン“アダプティブ・インフラストラクチャ”に基づいて製品化されたもの。アダプティブ・インフラストラクチャは、“変化するビジネスニーズにフレキシブルに適応(アダプティブ)できるコンピューティング環境(インフラストラクチャ)”を意味し、システム資源の再配置・追加への柔軟な対応、省スペース化・省電力化による導入後の運用・管理コストの低減などのニーズに応えることを目的としている。同社では、ProLiantファミリと『ProLiant Essential Software』を融合させて実現しようとしている。
今回発表した『Rapid Deploymentパック』は、『ProLiant Essential Software』で有償提供される、ProLiantファミリの効率的な構築・運用を可能にする『ProLiant Essentials Value Packs』の第1弾で、同社と米Altiris(アリティリス)社が共同開発したソフトウェア。ProLiantによるシステム構築に必要なハードウェアの設定や、OSおよびアプリケーションのインストールなどの作業を自動化できる。対応ハードウェアは、“ProLiant ML/DL/BLシリーズ”。併せて発表されたオプション製品に添付され『ProLiant BL e-Classサーバブレードエンクロージャ(Rapid Deploymentパック20サーバライセンス付)』として提供する。単独販売も予定しているという。
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| “ProLiant BL e-Classシリーズ” |
“ProLiant BL e-Classシリーズ”は、42Uラック(高さ200cm)に最大280台を搭載できるブレード型IAサーバー。今回フロントエンドサーバー向けの『ProLiant BL10e P700ULV-512K 512MB 30GB』(本体)とシステム構築に必要なオプション製品を発売する。
『ProLiant BL10e P700ULV-512K 512MB 30GB』は、CPUに超低電圧版Pentium III-700MHzを採用し、512MBのSDRAMメモリー(最大1GB)、30GBのHDD、10/100対応Fast Ethernet NIC ×2を搭載する。対応OSは、Windows 2000 Server/Linuxで、Windows .NET Serverにも対応する予定。価格は30万円。同製品を10台セットにした『ProLiant BL10e P700ULV-512K 512MB 30GB 10パック』が280万円。
オプション製品として、最大20台のサーバーブレードを搭載可能なサーバーブレードエンクロージャー『ProLiant BL e-Classサーバブレードエンクロージャ』(ラックに組み込むために必要)が50万円。同製品にRapid Deploymentパック20サーバーライセンスが付属する『ProLiant BL e-Classサーバブレードエンクロージャ(Rapid Deploymentパック20サーバライセンス付)』が80万円。サーバーブレードエンクロージャーの外側へのネットワーク接続を可能にするインターコネクトとして、RJ-45を40ポート装備した『RJ-45パッチパネルインターコネクトトレイ』が30万円、RJ-21を4ポート装備した『RJ-21パッチパネルインターコネクトトレイ』が30万円、RJ-45を4ポート装備したGigabit対応インターコネクトスイッチ『ProLiant BL e-Class C-GbEインターコネクトスイッチ』が45万円。RJ-45を10ポートまとめてRJ-21パッチパネルに接続するためのケーブル『RJ-21/RJ-45ケーブルキット』(4本セット)が6万円。ProLiant BL e-Classサーバーブレードエンクロージャー用『Telcoキャビネット用ラックレールキット』が3万円。
