液晶モニタの低価格化が一段と進む中、特に格安感の高い15インチ/XGAタイプと並んで人気を集めているのが16インチ/SXGAタイプの製品だ。いち早くこのタイプの製品をリリースしたナナオは、10月18日よりパワーアップした新モデルを発売した。
画質の向上、2系統入力装備
パワーアップした16インチSXGAモデル
“10万円を切る価格で1280×1024ドット表示”という、2001年3月の発表当時としては解像度、価格ともに強力な内容を誇っていたナナオの16インチ液晶モニタ「FlexScan L461」は、予想どおり市場で高い評価を集め、その後の「お手ごろ価格のSXGA液晶モニタ」人気の先駆け的存在となった。それから約7カ月が経過したこの10月18日、L461の上位機種となる「FlexScan L465」が発売された。パネルサイズと最大表示解像度は好評のL461を引き継ぎつつ、画質や使い勝手など、トータルクオリティのさらなる向上が図られている。
新モデルのL465は、長らく液晶モニタの“弱点”とされている色再現性の向上がさらに図られており、ナナオによると、本モデルでは同社の17インチCRTに匹敵する色再現域を持つ製品に仕上がっているという。最大輝度およびコントラスト比はL461の230cd/m2、1:300から、250cd/m2、1:400に引き上げられ、従来どおりの高精細表示に加え、輝度、コントラストが向上したことにより、画面のシャープさや明るさに磨きがかかった印象を受ける。CRT並みにまで高められた色再現域の向上と合わせ、「液晶は色再現性が今ひとつで、鮮やかでメリハリの効いた映像にはCRT」とは決して言えない、美しい色表現を持った画質となっている。また、色空間の国際規格「sRGB」にも新たに対応した。
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本体背面のコネクタ部分。左から電源コネクタ、音声入力端子(ステレオミニジャック)、DVI-D24ピン入力端子、D-sub15ピン入力端子。 |
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本体正面、コントロールボタン部分。左から、入力端子切り替えボタン、表示位置/サイズ自動調整ボタン、設定適用ボタン、4方向カーソルキー、電源スイッチ。スピーカのボリュームは左右カーソルで調整する。 |
L465のラインナップは、グレー筐体および黒筐体(製品型番:L465-BK)の2モデルで、価格はいずれもオープンプライス、実売価格は8万5000円程度。本機発売後もL461は平行して販売され、上位ラインナップの追加により実売価格がやや下がり、L465より5000円程度安い8万円弱になっている。
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チルト角度は下3度、上30度。スイーベル(水平方向首振り)機構は持たない。 |
パネルサイズ | 16インチ |
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最大表示解像度 | 1280×1024ドット |
最大輝度 | 250cd/m2 |
コントラスト比 | 400:1 |
入力端子 | D-Sub15ピン/DVI-D24ピン |
本体サイズ | 370(W)×157(D)×398(H)mm |
重量 | 5.0kg |
