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わずかな動きも逃さずキャプチャーせよ!! ――第9回産業用バーチャルリアリティ展などが開幕

2001年07月05日 19時10分更新

文● 編集部 中西祥智

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また、設計・製造ソリューション展の基調講演として、ソニー(株)エンタテインメントロボットカンパニーデピュティプレジデントの大槻正氏が、“AIBO”の開発経緯などについての講演を行なった。

ソニー エンタテインメントロボットカンパニーデピュティプレジデント 大槻正氏ソニー エンタテインメントロボットカンパニーデピュティプレジデント 大槻正氏

まず大槻氏は、“AIBO”開発の経緯について語った。そもそも、“AIBO”という名称は、“Artificial Intelligence(AI) Robot”と、“Eye”と“Robot”を足した造語、日本語の“相棒”の3つの言葉に由来するという。正式に開発に着手したのは1994年。当初は6本足のロボットで、実際に歩行が可能なのか、必要な機能は何かを研究した。

最初の試作機
最初の試作機。とてもこれが後に“AIBO”になるとは思えない
97年の試作機
1997年の試作機。すでに原型は完成している
98年の試作機
1998年の試作機。この試作機は、ネコのようにも見える

その後1997年にはほぼ原型が完成し、商品化に向けた開発をはじめたのは1998年1月。同年6月にはロボットのアーキテクチャー“OPEN-R”を発表した。そして、最初の製品『AIBO ERS-110』を発表したのは1999年5月。それ以来、この第1世代の“AIBO”の販売台数は約4万5000台。現在は第2世代の『AIBO ERS-210』を販売している。

大槻氏は“AIBO”の将来の展望について、音声認識や画像・物体認識によって、人間とのコミュニケーションを可能にすること、通信端末としての機能強化、デジタルペットとしての新しい遊びの創出、そして監視・介護などに役に立つことなどを列挙した。

おどる“SDR”
講演のエンディングの映像では、ソニーの人型ロボット“SDR”が踊りまくっていた

そのほかに会場で見つけたもの

NTTサイバースペース研究所
NTTサイバースペース研究所の位置情報計測システム。センサー内蔵スリッパで、網の目のようにコイルとICチップを敷き詰めた床の上を歩くと、その人物の現在位置が分かる。まだ研究段階だが、センサーを小型化して、イベントの人の流れを把握するシステムなどを構築することを目指す
湾曲したスクリーン
湾曲したスクリーンに3台の液晶プロジェクターを用いて映像を投影するシステム。バルコ(株)によるもの。プロジェクター同士の重なる部分は、自動的に輝度などを調整して目立たなくするという
トレインシミュレーター発見
トレインシミュレーター発見!! ただしこれは業務用。運転手や車掌が訓練を行なう。価格は、スクリーンなど訓練システム全体で、約1億円だとか
戦車の操縦体験?
戦車の操縦体験? 左のリモコン戦車からの画像が、ヘッドセットに投影される。椅子は振動をフィードバックし、かなり激しくゆれていた
手と仁王? の面
手と仁王? の面。切削機の実用例として並んでいた
なぜかバンドが
会場入り口では、なぜか生バンドがおしゃれなジャズのスタンダードナンバーを演奏していた

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