ソニー(株)は、26日に開発表明を行なった『バイオノートGR』のスペックの一部を公表した。米国時間26日に開幕した“PC Expo”での公開で明らかになったもので、米インテル社の未発表CPU“Tualatin(テュアラティン:コードネーム)”、チップセットは“Almador(アルマドール:コードネーム)”を搭載するとしている。
ソニーのフラッグシップモデルになる『バイオノートGR』 |
Tualatinは0.13μmプロセス技術で製造するPentium IIIコアを使ったプロセッサー。サーバー向けの『Pentium III Processor-S』(1.13GHz)が25日に秋葉原のパソコンショップで確認されている。米インテルは22日付のリリースで、PC Expoにおいて0.13μmプロセス技術で製造する『Mobile Pentium III Processor-M』を公開するとしており、バイオノートGRに搭載されるというTualatinは、このMobile Pentium III Processor-Mであると推測される。米インテルはリリースの中で、新プロセッサーのクロックは1GHzを超えるとしており、秋葉原で確認されたPentium III Processor-S-1.13GHzに近いクロックである可能性が高い。
チップセットのAlmadorについては、インテルは4月19日に開催された“インテル・デベロッパ・フォーラム 2001 Spring ジャパン”において、モバイル向けTualatin用チップセットとしてAlmador(830M)をTualatinと同時にリリースするとしている。このときのインテルのプレゼンテーションによると、830Mには、グラフィックス分離型や統合型などいくつかのバージョンがあるとしていた。ソニーがバイオノートGRに搭載するバージョンについては不明。
インテル・デベロッパ・フォーラム 2001 Spring ジャパンで示された、2001年後半のモバイルプロセッサーとチップセットのロードマップ |