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究極のD-VHSまるごと大全

究極のD-VHSまるごと大全

2001年07月18日 00時00分更新

文● 山之内 正

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代表モデル/人気モデルの傾向&特徴は?
~人気モデルはコレ!

大手ショップが選ぶD-VHS人気ランキング
調査店:ヨドバシカメラ(5月上旬調べ) 調査店:ビックカメラ(5月上旬調べ)
No.1 NV-DHE10 松下電器産業 HM-DH30000 日本ビクター
No.2 HM-DH30000 日本ビクター NV-DHE10 松下電器産業
No.3 DT-DR20000 日立製作所 A-HD2000 東芝
No.4 A-HD2000 東芝 DT-DR20000 日立製作所

HM-DH30000
「HM-DH30000」日本ビクター。HD対応デコーダとビットレートコンバータを内蔵。プログレッシブテレビに直接表示できる。
 人気ランキングで上位に入っている日本ビクターの「HM-DH30000」と東芝の「A-HD2000」は、“HD対応デコーダ”と“ビットレートコンバータ”を内蔵している。この2つは互いに関連していて、どちらもハイビジョン録画の際に付加的な機能を実現する。HD対応デコーダを内蔵している機種は、外部チューナなどデコーダを別途容易しなくてもハイビジョン信号をプログレッシブテレビに直接表示できるため、接続や操作がかなりシンプルになる。ビットレートコンバータは、ハイビジョン信号をいったんデコードしてビットレートを変換する(下げる)ことで、長時間記録を実現するなど、デジタル録画の自由度を高める。いずれもエアチェック派にとっては実用性が高い。前述の2機種の人気ぶりは、これらの機能搭載と無関係ではないだろう。


NV-DHE10
「NV-DHE10」松下電器産業。信頼性の高さが人気の秘密。チューナとの相性の問題から、この製品を選ぶケースがあるようだ。
 松下電器産業の「NV-DHE10」の人気は、BSデジタルを牽引してきた同社の面目躍如といったところだが、機能面では必ずしも優位とは言えない。この製品が売れているのは高い信頼性に理由がある。また、逆に同社のBSデジタルチューナが売れているから“同じメーカーで揃えよう”というユーザー心理が働いたとも推測できる。チューナとの連携が不可欠なD-VHSでは、同一メーカーの製品を選ぶことのは賢明な選択といえる。
 日立製作所の「DT-DR20000」は、“GRT内蔵地上波チューナ”“テープナビ”“LS2モード”など、ビデオファンを意識した機能を豊富に盛り込んでいる。人気ランキングで上位に食い込んでいるのは、こうした便利&親切機能が支持を集めているからだ。



購入時に注意したいポイントって何?

D-VHS実売価格ランキング (2001年5月上旬調べ)
品名 標準価格 A店(直販) B店 C店 D店
メーカー
DT-DR3300 11万8000円 7万9000円 9万9800円 9万9800円 9万9800円
日立製作所
HM-DR10000 オープン価格 8万5000円 9万9800円 8万9800円 9万9800円
日本ビクター
NV-DH1 13万円 8万4800円 9万9800円 10万8000円 10万8000円
松下電器産業
NV-DHE10 19万5000円 10万円 15万8000円 15万7000円 15万8000円
松下電器産業
DT-DR20000 19万8000円 12万7500円 16万9100円 16万4800円 14万8000円
日立製作所
HM-DH30000 23万5000円 13万8000円 18万8000円 18万8000円 18万8000円
日本ビクター

 D-VHSデッキに限らず、これからデジタル録画機器を購入する場合は、想定している用途を満たしてくれる製品かどうかをよく見極めることが大切だ。デジタル録画機器は、従来型(アナログ)のビデオデッキと違って、それぞれの機器で“実現できる機能”がかなり違っている。その違いをよく知った上で自分の希望の製品を見つけてほしい。
 D-VHSの場合、まず地上波やアナログBS放送の「エンコード(デジタル録画)」に対応しているかどうかが重要なポイントだ。この機能を積んでいれば、BSデジタル放送に限らず日常的なエアチェックをすべてデジタル化することができる。
 BSデジタルのハイビジョン放送を記録したいなら、「HSモード」を搭載している必ず確認しておこう。「i.LINK端子」を搭載している機種でも、HSモード記録に対応しているとは限らないので注意が必要だ。「内蔵チューナの構成と機能」も重要なチェックポイントのひとつだ。アナログBSチューナを内蔵しているか、ゴースト対策チューナを積んでいるかの2点は、使い勝手と画質を左右する。

 日立製作所の「HM-DH30000」は、BSデジタルチューナとD端子(入力)をつないで使う場合、デッキを介してD端子(出力)からスルー出力し、TVに表示する機能を積んでいる。これは画質を左右するわけではないが、いちいちTV側の入力切り替えを操作せずにBSデジタル放送とデッキの再生映像を表示できるので、使い勝手が良くなる。
 そのほか、圧縮後の映像を事前に確認する「モニタ機能」、サーチ(早送り/早戻し)中の画像もアナログビデオと同様にリアルタイム表示する「出画機能」、「DV端子」の有無、ハイビジョン放送を(画質を犠牲にしつつ)長時間録画できる「ビットレートコンバータ」の有無など、検討すべきチェックポイントはたくさんある。

まとめ~購入時のポイントはコレ!

  1. 地上波やアナログBSのエンコード記録に対応しているか?
  2. i.LINK端子を搭載しているか? HSモードに対応しているか?
  3. アナログBSチューナやゴースト対策チューナを内蔵しているか?
  4. DV端子を搭載しているか?
  5. ビットレートコンバータを搭載しているか?
  6. メーカー独自の便利な機能があるか? 自分に必要か?(日立製作所のDVスルー端子、圧縮画像のモニタリング機能など)

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