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リコー、172gの211万画素デジタルカメラ『Caplio RR10』を発売

2001年06月12日 20時41分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)リコーのパーソナルマルチメディアカンパニー(以下、PMMC)は12日、デジタルカメラ新ブランド“Caplio(キャプリオ)”、およびCaplioブランド製品第1弾となるデジタルカメラ『Caplio RR10』を発表した。

RR10カラーバリエ
携帯電話をイメージしたというデジタルカメラ『CaplioRR10』。本体カラーはシルバーで、側面とグリップの色が、シルバー、オレンジ、ブルーという3モデルが用意されている

PMMCは、リコーのカンパニー制導入に伴い、昨年10月に設立された社内カンパニーの1つ。これまでリコーはオフィス向け機器をメイン事業としてきたが、今後は個人単位でビジネスが構成される時代になると予測されるため、パーソナル事業の強化は必須と判断、PMMCを設立したという。PMMCの現行取り扱い製品は、デジタルカメラなどの入出力機器、パーソナルマルチメディアアシスタントなどの伝達機器、各種ドライブ機器や光ディスクなどの蓄積機器。

今回、カンパニーとなったことを機に、デジタルカメラの新ブランド“Caplio(キャプリオ)”を発表した。Caplioという名称の由来は、同社のデジタルカメラ担当部署であるImage Capturing Device事業部から“Cap”を引用、さらに同社の既存ブランドである“imagio”や“Aficio”(共にデジタル複合機ブランド)、“IPSiO”(レーザープリンターブランド)と語感を合わせてCaplioにしたという。

Caplioブランドの第1弾製品となるのが、携帯性を重視したデジタルカメラ『Caplio RR10』。本体は携帯電話をイメージしたデザインで、本体サイズが幅116.8×奥行き29.5×53.8mm、重量が172gと、小型/軽量のデジタルカメラとなっている。

1/2.7型211万画素(有効画素数202万画素)の原色CCDを採用し、光学2倍/デジタル2倍のズームを搭載する。レンズは5群6枚(3面非球面)で、F=2.8~3.8、f=5.9~11.8mm(35mmフィルム換算で38~76mm相当)。撮影距離は約14cm~無限大(マクロ撮影時は4~14cm)。記録媒体はSDメモリーカード(8~64MB)。

静止画撮影のほか、動画、音声、連写といったモードでの記録が可能。撮影画像へ音声メモを添付できるアフレコ機能や、白黒2値記録による文字モードも搭載する。さらに、MP3再生も可能で、付属のステレオイヤホンを本体に装着すれば、MP3プレーヤーとして利用できる。

また、専用のUSB対応クレードル『RICOH BASE』が付属し、RICOH BASEをパソコンに接続し、RR10本体をRICOH BASEにセットして一発転送キーを押せば、RR10で撮影したデータをパソコン上にある任意のフォルダに転送できる。また、RR10本体をRICOH BASEにセットすることで本体のバッテリー充電も行なえる。さらに、付属の専用AVケーブルを利用して、RICOH BASEとテレビを接続し、RR10本体をセットすると、テレビ画面で記録データを閲覧できる。

RICOH BASE専用クレードル『RICOH BASE』はRR10本体と一体化するようデザインされている
RR10とBASE
RICOH BASE(左)と、RR10(右)

記録フォーマットは、静止画モードがJPEG/DCF準拠/DPOF対応/非圧縮TIFF、文字モードがTIFF、動画がAVI、音声がWAV。記録画素数は静止画モードで1600×1200/1280×960/640×480ドット、文字モードで1600×1200/1280×960ドット、動画モードで320×240ドット。記録時間は動画が37秒、音声が291秒。SDメモリーカード8MB使用時の記録枚数は、静止画1600×1200の場合ファイン8枚/ノーマル15枚/エコノミー31枚/非圧縮1枚、1280×960の場合ノーマル19枚、640×480の場合ノーマル63枚。

液晶ディスプレーは1.5型透過型低温ポリシリコンTFT液晶で約11万画素。ファインダーは付いていない。PCインターフェースはUSBで、Windows 98/98 SE/Me/2000およびMac OS 6~9.1に対応する。バッテリーは専用リチャージャブルバッテリー(リチウムイオン)で、連続駆動時間は、連続撮影で50分、連続再生で50分、MP3連続再生で120分。

RR10背面
RR10の背面。正面から見ると縦型デザインだが、撮影するときは横型が基本

本体パッケージには、RICOH BASE、SDメモリーカード(8MB)、本体専用ソフトケース、USBケーブル、AVケーブル、リチャージャブルバッテリー、ACアダプターコンバーター、ステレオイヤホン、ハンドストラップ、ACアダプターが同梱される。また、RICOH BASEでパソコンにデータを転送するためのソフト『RICOH Gate』、画像処理ソフト『ImageTouch』、ビデオ編集ソフト『Video Wave III SE』、MP3ソフト『Music Match MP3 JUKEBOX』などが付属する。

RR10は7月中旬発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は6万円前後。

持つとこんな感じ
実際の大きさは、こんな感じ。

リコーPMMCプレジデントの橋本誠氏は、「カメラ事業は現在のリコーの事業の中では最も古いもの。創業よりカメラ事業が一番長い歴史を持っている。今まで細々とやっていたが、今後は強力に行なっていく。生活の一部として広範囲に使えるデジタルカメラを作る。3~4年後にはブロードバンド時代が本格化し、店頭に並ぶ商品も様変わりするだろう。それをいい機会ととらえ、いい製品を鋭意開発する」としている。

橋本プレジデント
PMMCプレジデントの橋本氏

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