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太閤立志伝IV

太閤立志伝IV

2001年06月12日 21時38分更新

文● culi

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修業ミニゲームで地獄を見ないために

 もうひとつ、太閤IVが前作までと大きく違うのは、技能を習得し、個人能力を向上させるために“ミニゲームをクリアしなければならない”ことだ。
 ミニゲームは、習得したい技能(「足軽」「剣術」「築城」「礼法」「医術」など)や能力(「統率」「武力」「内政」「外交」「魅力」)ごとに用意されている(技能と能力で、一部ゲームが重複する)。技能は、自分より能力の高い武将や商人、僧侶、茶人などに師事して習得する。能力のほうは、自分が城主になったあとに、自宅の「能力鍛錬」メニューで向上させることができる。

弓射的
ミニゲームあれこれ。これは弓術のための「弓射的」。風の影響を考えながら、矢を的に当てる。

石運搬
築城、内政の「石運搬」ゲーム。石を積んだり削ったりして、目標値になるべく近づける。

一筆書き
新田開発のための「一筆書き」。その名のとおり、一筆書きでできるだけ多くのタイルを開拓する。

お茶運び
茶道の「お茶運び」。パネルで人形の進行方向をコントロールしながら、“お茶が適温まで冷めたタイミングで”ゴールを目指す。

真田幸隆
真田幸隆のカードを入手するためには、「文章当て」をクリアする必要がある。
 このミニゲーム、見た目より難度は“はるかに”高い。特に、ゲームに関係する能力が低いキャラでは、クリアが非常に厳しくなる。技能のほうは、仮にゲームに失敗しても経験は少しずつ上がるので、何回もトライしていればいずれは技能レベルを向上するハズ。だが問題は、前記のようにほかのキャラから主人公カードを入手する条件として、ミニゲームのクリアが必要となる場合だ。このケースでは、最終結果が「成功」「失敗」のどちらかとなり、失敗すると相手キャラからカードを入手するのが極端に難しくなってしまう。
 個人的に全問正解を出すのが難しいと思ったのは、「弁舌」の習得でプレイする「文章当て」だ。このゲームには運の要素がないのでプレイヤーの能力(瞬間的な判断力&観察力)がそのまま出る上、「外交」能力が高いほど制限時間が長くなるハズなのに、秀吉のように外交の値がかなり高い武将であっても、制限時間は思ったほど長くならないのだ。



文章当て
細川藤孝や黒田官兵衛も弁舌派なので、筆者はまだ彼らのカードを入手できない(泣)。

文章当て
ミニゲームの成績一覧。ご覧のとおり、文章当てではパーフェクトが1回もない。もっとも、ほかのミニゲームでもパーフェクトを取ったものはほとんどないのだけれど(苦笑)。

竹中半兵衛
竹中半兵衛のボーナス値設定。武力は個人戦闘でも重要なので、あくまで武辺として生きたい人は、選んだキャラのボーナス値を優先的に武力に割り当てるべきだ。
 また、「弓術」習得と「武力」向上のゲーム「弓射的」は、キャラの武力の値次第で難度が相当変わってくる。武力が100なら的は一切ブレないが、70以下ではブレが大きくなり過ぎて、筆者の技量(動体視力)ではまず当たらない。この対策はただひとつ。キャラを選んだとき、「ボーナス値」を使って武力の値を90あたりまで上げておくしかない(価値の高い武具を持てば武力が10程度上がるので、武力100も夢ではない)。

 ミニゲームの導入によって、個人の技能や能力の向上という地道なプロセスに楽しさとメリハリがついたのは確かだろう。ただ、「足軽」「水軍」技能のための「模擬戦」などは、合戦と同じカードバトルシステムを流用していることもあり、1回の修業には相応の時間が(長期戦になると10分以上)かかる。ミニゲームの採用がプレイの長時間化の一因になっているので、(カードを集めていろんなキャラで遊ぶために)各ミニゲームのチューンナップとプレイ時間全体から見たバランス調整について、もう一声、考慮の余地があったのではないかと思われる。



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