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セガ、コンテンツ戦略発表会を開催

2001年06月05日 22時55分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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発表会で、セガの全体戦略について説明した同社特別顧問で共同最高執行責任者の香山哲氏は、「セガは3つの世界一を実現する。まずはコンシューマーソフト事業での世界一を目指す。それほど遠くない時期に世界一になるだろうという手応えを感じている。さらに、すでに世界一ではあるが、アミューズメント事業でのより圧倒的な強さをさらに推し進める。そして、大川前会長の夢であったネットワークゲーム事業の世界一になる」

香山氏
同社特別顧問の香山哲氏

「今年に入って、まずPS2、その後Xbox、NGCと参入を発表した。他社とは異なる圧倒的な開発力でマルチプラットフォームを展開する。セガの強み3つある。まずアミューズメント。アミューズメントタイトルはワールドワイドで展開するため、翌年には世界ブランドとなる。このアミューズメントとコンシューマーを連動させる」

「2つめはブランド力。米国で一般的なゲームブランドとして認知されているのはセガだけ。今後のゲームはグローバルで売れなくてはだめだ。日本のゲームユーザーといわれる年齢層の人口は減っている。ゲームが売れないのは人口構成にも原因がある。今後は世界展開が必要だ。3つめは開発力。現在11の開発スタジオを持ち、1000名近い開発者を抱え込んでいる」

「ワールドワイドでのコンテンツ事業中期計画は、2002年3月期で1270万本、2003年3月期で2300万本、2004年3月期で3000万本を目標としている。開発は日本が中心だが、マーケットの70%は海外だ。まず米国で人気の高いセガスポーツ(スポーツ関連タイトル)をどのハードにも供給する。これで400万本。またレースゲームやバーチャファイターなどをアミューズメントから移殖する。これが200万本。さらにソニックやサクラ大戦などコンシューマーオリジナルブランド、過去の名作のリバイブなどをプラスすれば1000万本にはなるだろう」

「マルチプラットフォームについては終わった。今後はオープンデバイス展開を行なう。ぐるぐる温泉2でPS2とDCがつながる。また、任天堂やマイクロソフトとも話し合いをしている。オープンデバイス戦略に伴い、セガスポーツオンラインやダービーオーナーズクラブなどのネットワークゲームで、他社のハードを自社のハードのように使っていく。ネットワークゲームはサーバーベースで展開し、サーバー運営はISAOが行なう」

「その後、コンソールとPC以外のデバイスへの展開、ダウンロード提供などの事業を行なう。VF4で行なったゲームセンターのネットワーク化など、新しいロケーション展開を行ないたい。財務面の不安は一掃した。大川の贈与は1銭も使っていない。3つの世界一の実現を図るのが新生セガの基本的コンテンツ戦略だ」

なお、現在のDC国内出荷は220~230万台、またDCベースのISAO会員は80~90万ユーザーとなっている。

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