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セガ、コンテンツ戦略発表会を開催

2001年06月05日 22時55分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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また同社は、DC以外のゲーム機(ハード)に対応したタイトルを順次リリース、マルチプラットフォーム事業を本格的に立ち上げる。同社は、マルチプラットフォーム戦略の基本スタンスとして、すべてのハードを対象に、それぞれのタイトル特性に合ったユーザー層を考え、シリーズ化を念頭にし、いちばん売れるハードでリリースするという。

同社は米国で行なわれたゲームイベント“E3”で、PS2、Xbox、ニンテンドーゲームキューブ(以下、NGC)といった各種ハードに対応したタイトルを試遊台およびビデオで一斉に紹介した。PS2対応タイトル開発開始は他社に比べると1年は遅いが、年末には間に合わせるとし、XboxやNGCタイトルに関してはどこよりもはやくリリースすると意気込みを見せている。同社はタイトル開発のはやさについて、元々サイクルの速いアーケードゲームを開発していたためとし、マルチプラットフォーム展開に向いているとしている。

PS2対応タイトルは、『バーチャファイター4』や『サクラ大戦』シリーズなど13タイトルが開発中。今回新タイトルとして、『ルーマニア#203』、『ぐるぐる温泉2』、『サカつく2002(仮)』、『野球つく2002(仮)』が発表となった。中でも『ぐるぐる温泉2』は、DC版に続いてPS2版、さらにはパソコン版が順次リリースされ、クロスプラットフォームネットワークを実現、DCユーザーとPS2ユーザーでネットワークプレイが可能となる。

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『バーチャファイター4』の画面
ぐるぐる温泉2
『ぐるぐる温泉2』の画面

Xboxタイトルは現在11タイトルが開発中。『ジェットセットラジオフューチャー(仮)』は、すべてのX-boxタイトルの中でも最も評価の高い作品となっている。NGCタイトルは7タイトルが開発中。話題の『ファンタシースターオンライン(仮)』については、今夏任天堂が開催する“NINTENDO SPACEWORLD”で詳細が発表される見込みという。ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)対応タイトルは5タイトル開発中。

パソコン用タイトルに関しては、現在ネットワークインフラがいちばん整っているハードであることを考慮し、ネットワーク対応タイトルを積極的に投入するという。アーケードやDC用タイトルの移殖や、パソコン市場で安定した人気を持つストラテジー/シミュレーションジャンルのタイトル、幼児向けのエデュテイメントタイトル、タイピングソフトなどを投入するとしている。さらに、ネットワークに特化した超大型タイトルを2002年にリリースし、新規ビジネスとしての基盤を確立するという。

モバイルコンテンツについては、現在iモード向け18コンテンツ(うちiアプリ9コンテンツ)、J-PHONE向けに6コンテンツを配信している。また同社は、J-PHONEグループが近日サービス開始予定のJavaサービス向けコンテンツとして、タイピングゲームやパズルなど7コンテンツ以上を配信する予定という。そのうちの1つである“スペースチャンネル5”は、Java対応端末『J-SH07』に3Dポリゴンコンテンツとしてプレインストールされる。

同社は、典型的なセガユーザー像である独身サラリーマンの1日をなぞらえ、通勤途中ではモバイルで、会社ではPCで、家ではゲーム機を使って同じゲームを継続的にできるような構想も考えているとしている。

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