最後に、Linuxシステムを停止するときの手順を簡単にまとめておこう。
・ログインしているユーザーを確認する
root# who または root# w または root# last | grep still
・稼働中のプロセスを確認する
root# ps aux
・バッファの内容をファイルシステムに反映する
root# sync
・シャットダウンする
root# /sbin/shutdown -h now
・haltと表示されたら、電源を切る。
なお、「パスワード」の項の最後で、シングルユーザー・モードで起動するのに、
linux 1
とするように説明をした。この1はLinuxシステムのランレベルだ。ランレベルは通常、表5のように設定されている。
ランレベル | 動作 |
---|---|
0 | 停止 |
1,s | シングルユーザー |
2 | マルチユーザー(NFSサポートなし) |
3 | マルチユーザー |
4 | 未使用 |
5 | X11 |
6 | リブート |
実はshutdownコマンドも、ランレベルを0にすることでシステムの停止処理を行っているのだ。スーパーユーザーはtelinitコマンドでランレベルを変更できる。そこで、shutdownコマンドを用いなくても、
root# sync ; /sbin/telinit 0
として、ランレベル0に移行すればシステムは停止する。同様に、telinitコマンドに1を指定すれば、シングルユーザーモードに移行する。そして、3を指定して実行(またはCtrl-D)すれば、再びマルチユーザーモードに移行する。