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管理者たるもの、システム管理はコマンドを駆使してきめ細かく行ないたい。

覚えておきたい必須コマンド30―その3・管理コマンド

2001年06月12日 00時00分更新

文● 中野 賢

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最後に、Linuxシステムを停止するときの手順を簡単にまとめておこう。

・ログインしているユーザーを確認する

root# who または
root# w または
root# last | grep still

・稼働中のプロセスを確認する

root# ps aux

・バッファの内容をファイルシステムに反映する

root# sync

・シャットダウンする

root# /sbin/shutdown -h now

・haltと表示されたら、電源を切る。

なお、「パスワード」の項の最後で、シングルユーザー・モードで起動するのに、

linux 1

とするように説明をした。この1はLinuxシステムのランレベルだ。ランレベルは通常、表5のように設定されている。

表5 標準的なランレベル
ランレベル 動作
0 停止
1,s シングルユーザー
2 マルチユーザー(NFSサポートなし)
3 マルチユーザー
4 未使用
5 X11
6 リブート

実はshutdownコマンドも、ランレベルを0にすることでシステムの停止処理を行っているのだ。スーパーユーザーはtelinitコマンドでランレベルを変更できる。そこで、shutdownコマンドを用いなくても、

root# sync ; /sbin/telinit 0

として、ランレベル0に移行すればシステムは停止する。同様に、telinitコマンドに1を指定すれば、シングルユーザーモードに移行する。そして、3を指定して実行(またはCtrl-D)すれば、再びマルチユーザーモードに移行する。

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