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シマンテック、『Norton Internet Security 2001 v3.0』および経営戦略を発表

2001年05月10日 19時44分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)シマンテックは10日に都内で記者発表会を開催し、ネットワークセキュリティー対策ソフトウェア『Norton Internet Security 2001 v3.0』を発表した。同時に、今後の経営戦略についても説明した。

企業向けネットワークセキュリティー対策サービス

シマンテック代表取締役社長 成田明彦氏シマンテック代表取締役社長 成田明彦氏

同社代表取締役社長の成田明彦氏は「今年度の売り上げ高は、前年比25%増を目指す。今回の製品で、特に初心者をターゲットに、引き続きコンシューマー市場を重視するが、今後は企業ユーザーの獲得にも力を入れていく」とし、以下の4つの方針を挙げた。

  1. 企業のネットワークセキュリティー対策へのコンサルティング
  2. ソフトウェアのインプリメント(インストール)サービス
  3. 主に中小企業向けのマネージメントサービス
  4. 企業の社員教育サービス

同社はこれまで、パッケージソフトの販売を主に行なってきたが、中長期的にはネットワークセキュリティーに関するサービスの提供への需要が、ソフトの需要に対して「同等かそれ以上」(成田社長)の割合になると予測している。そして今後は、企業ユーザーに対するセキュリティーサービスの提供にも力を入れていく。もっとも、今年度は立ち上げたばかりであり、売り上げに占めるサービスの比率は5%程度になるとしている。

初心者向けネットワークセキュリティー対策ソフト

今回発表したネットワークセキュリティー対策ソフト『Norton Internet Security 2001 v3.0』は、2000年10月に発売したVer2.5を、使い勝手を中心に初心者向けに改良した製品。

『Norton Internet Security 2001 v3.0』
『Norton Internet Security 2001 v3.0』

同製品は、新たに“セキュリティーアシスタント”機能を搭載し、初心者でも簡単に、ファイアウォール機能や特定のアプリケーションからのインターネットへのアクセスの可否、広告表示などの設定をウィザード形式で行なえるという。それらを詳細にカスタマイズすることも可能。

“セキュリティーアシスタント”
“セキュリティーアシスタント”

そのほかに新しく追加された機能は

  • “インターネットアクセス制御”・・・・・・個々のアプリケーションごとに、インターネットへのアクセスを制御できる
  • “インターネットゾーン制御”・・・・・・それぞれのコンピューターを“信頼ゾーン”と“制限ゾーン”に設定可能
  • “不正侵入保護”・・・・・・“トロイの木馬”(※1)の侵入や“ポートスキャン”(※2)などを検知する

などとなっている。

※1 コンピュータウイルスの一種で、ウイルス自体が一見アプリケーションやデータに見える。

※2 ネットワーク上で公開されているコンピューターのポートに、順次アクセスを行なって、セキュリティーホールを探し出す不正アクセス行為。

また、ウイルス対策として“スクリプト遮断”機能も新たに搭載した。ワーム(※3)を検知する機能だが、ウイルス定義ファイルに記録されていない、未知の新種ワームも検知可能。ウイルスに感染している疑いのあるスクリプトなどを、仮想メモリー上で実際に実行することで判定するという。

※3 コンピュータウイルスの一種。ファイルに寄生せず、自らを添付したメールを自動的に送信するなどして、ネットワークを通じて広がる。

“スクリプト遮断”
“スクリプト遮断”

同社ではこの“スクリプト遮断”機能を、オンラインでアプリケーションのファイルを更新する“LiveUpdate”機能によって、同社のすべての製品に提供するとしている。

『Norton Internet Security 2001 v3.0』は6月1日発売予定で、5万本限定で特別価格7800円で提供する。5万本提供後は、9800円で販売する予定。

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