■ゲームパッド分解
分解したパッド。内部の回路は超シンプル。導電性ゴムがボタン裏に貼りつけてあり、直に基盤に接触する方式のスイッチを使用している |
購入したゲームパットを分解して内部構造を確認する。ネジを3本外すと簡単に蓋が開いて内部の基盤が丸見えになる。電子回路は数個のチップ抵抗とコンデンサにカスタムICが1チップのみで超シンプル構造だ(こんなもの100万円貰っても作れないです)。基盤のほとんどの部分がスイッチ用のパターンで、予想以上に改造は簡単そうに見える。底面のメカニカルスイッチによる切替でマウスにもパットにもなる一台二役。これなら回路部分は楽勝だ。
■スイッチレイアウト
ホームセンターで購入した材料。ゴムシート各種とネジ類、ホールソー、スイッチ。足を乗せる板はスチール棚等の連結用ステーでアルミ製。スイッチは呼び鈴についているようなプッシュ式のもの |
購入したスイッチ類をケースの上に並べてレイアウトを考える。ケースを足で踏んでベストな配置を捜すが、これが意外に悩ましい。人間工学というものはこういうものかと考えつつおぼろげに配置が決まってくる。当研究所がマイク○ソフトのような巨大企業であればモックを100パターンくらい製作して老若男女にアンケートを取ったりして配置を決めたいところだが、あいにくの貧乏世帯なので筆者の独断と貧弱なイメージで(適当に)レイアウトを決めてしまった。これが災いして後々困ることになるのだが…。
とりあえずレイアウトの決まったフットコントローラだが、スイッチがムキ出しでは雰囲気が出ない。ゴミが入ったりして耐久性にも問題がありそうなので、足で踏む部分にはゴムでカバーをつけることにする。もうすっかり“いきつけの店”になってしまった近所のホームセンターでネジ類とゴム製品を一式分購入。
■ケース加工
加工中のケース。ホールソーは中心に小さなドリルがついていてこれを中心に鋸状の歯が外周を回転する。簡単に綺麗な穴が明けられる。プロ用には油圧式のものもある |
ケースにマジックで印をつけてドリルで穴を明ける。スイッチ用の穴は直径30mm。ホールソーという穴あけ用の刃物を購入した。ドリルで下穴を明けてひたすらヤスリで広げるという手もあるが、さすがに計9個の穴をヤスリ加工するのは重労働すぎるので今回はちょっとだけ楽をさせて貰うことにする。ホールソーは2mm飛びに各種サイズがあり30mmは2000円(税別)。穴が全部仕上ったらボタンスイッチをはめ込み、スティックをネジ止めして機構部は完成。ケース裏面にはゴムシートを切って四隅に両面テープで貼りつけ足にする。