(株)矢野経済研究所は12日、2000年度(2000年4月1日~2001年3月31日)のマグネシウム成形市場の調査結果を発表した。
それによると、市場規模は前年度比45.9%増の518億600万円となる見込みで、1999年から2000年にかけて一気に拡大しており、これは日本電気(株)の携帯電話用筐体の売り上げが急伸したためという。成形法別では、マグネダイカストが76.8%、チクソモールドが22.2%、プレスフォージング・鍛造が約1.0%となっている。
需要分野別では、携帯電話筐体が28%(約148億円)、ノートパソコン用筐体が21.8%(114億円)、自動車・二輪車部品が13.8%(72億円)などとなっているという。
同社では、2001年度の市場規模が639億円、2002年度が771億円と予測しており、携帯電話筐体需要が牽引するかたちで、当分年間20%以上の市場拡大が続くと見ている。